ファッションファッション
シェアはどこまでアリなのか?
最近は ”最低限の物しか物を持たない”という世の中のブームもあり、何でもシェアする時代。
カーシェアは今や当たり前で、美容機器や家電製品もシェアするのが流行っているそうです。
美顔器や脱毛器もシェアするのか!とかなり衝撃を受けましたが…。
ブランドバッグのシェアも最近若い女性の間で流行っているようで、
昔は欲しいバッグの為にバイトを掛け持ちしていましたが、もうそんな時代じゃないんですね~。
物に依存しないのは良いことなのかもしれませんが、最近の若い男子は車もシェアで充分、なんてのを聞くと少し寂しい気持ちになるのは私だけでしょうか…。
さて、このブランドバッグレンタルですが、
月額7,000円程で有名ブランドのバッグが1つ借り放題で、好きな時に他のバッグに交換ができるという仕組み。
SATC(セックスアンドザシティ)でキャリーの秘書の20代の女の子がルイヴィトンのバッグを持っていて、
”今はブランドバッグもシェアする時代なのよ”というセリフにキャリーも私もビックリしたのは10年以上前の話…。
ハンドバッグが大好きで、色んなブランドのバッグを見るものの、可愛いな、素敵だな、と思うものはざっと10万越え。
先日の「アイコンについて」という内容のブログでも書いたように、ブランドバッグはまさにその時の流行りのものが多く、
来年このバッグを持てるか?と考えると、飽きるか、人と被って嫌になるかで多分永くは持てない。
最終的にエルメスのバーキンが一つあれば充分なのだけど、私のような一般庶民には金額的に絶対無理(笑)。
何年も何年も”バッグ迷子”で、2~3万円のバッグを買い替えながら、いつかは良いバッグが欲しいな~と思っていた所…
ブランドバッグのシェアレンタルを思い出し、試しに申し込んでみました。
基本的に出品者は、購入したけど使っていないブランドバッグを出品し、色んな人に貸して最終的に借りた人が買い取るor
貸した人の元に戻る、というシステムのようで、
エルメス、セリーヌ、バレンシアガ、ヴァレンチノ、ジミーチュウなどの有名ブランドのバッグが借り放題なのですが、
使ってみたいバッグは殆どレンタル中…(笑)
結局FENDIのバッグをレンタルしてみることに…。
これも定価で買うと23万位するんですね~。
手元に届いてみると、思っていたより綺麗で、新品と言われても分からないほど状態が良くてビックリしました。
これは意外と良いかも!!と数日使ってみましたが…
何でしょう、この ”人のものを借りてる感”。。。
汚したらいけないのでこのバッグを持つとものすご~く緊張するし、
人のものだからか、1週間経っても体に馴染む感じがしない。
ペットボトルも怖くて入れられないし、化粧ポーチも汚れるのが怖くて入れられない(笑)。
内側が明るい色だったので、鍵を入れても黒ずみがついてしまうんじゃないかと気が気ではありません。
しかも持ってみると、久々のしっかり厚みのある革のバッグなんでひたすら重い!!
普段薄いレザーバッグばかりだったので、一日持っただけで肩が凝りました…。
最終的に、”綺麗なバッグだから綺麗に返さなきゃ”という気持ちになりすぎて、
精神衛生上良くないので2週間でお返ししました。
結果、やっぱり気に入ったバッグを購入して使い倒したいというのが私の結論。
ウチは家も車もレンタルですが、
いつも身に着けるものは人の物ではなく、自分で気に入ったものを永く愛用するという方が使っていてワクワクします。
やはり、どんな気持ちで、どんな人から、どんな時に買ったか。
物の愛着って、品質はもちろんですが、購入するまでのストーリーだったり、
購入してから一緒に人生を刻んでいくような感覚だったり。。。
大げさかもしれませんが、身に着けるものは愛着が湧かないと、持っていても楽しくありません。
時計も然り、購入するまでの様々なストーリーがあって、身に着けた時の思い出がどんどん刻まれて…。
毎日お疲れさま、とたまにはピカピカに磨き上げたり。
そういう積み重ねでだんだん自分のものになっていくんですよね。
子供に傷をつけられても、汚れても。
それが良い思い出になって自分の物になっていく感覚がやはり好き。
それで、結局何のバッグが良いのかというと…
よくよく考えると、バーキンを65歳まで使い続けるとして150万円を28年で割ると月々4,500円位。
あれっ、レンタルより安い!!となるわけです。
いつかは欲しいな~と考えている時が結局楽しいんですよね。
私もヴィンテージウォッチという一期一会のアイテムを販売する立場なので、
欲しい物を手に入れるまでのストーリーだったり、
使ってからののエピソードだったり。
欲しいものを手にした時の満足感や、お気に入りと一緒に時を刻む感覚。
そこは一番大切にしていきたい部分ですね。
時代の流れはどんどん変わり様々な価値観が行き交う中でも、
自分の価値観は変えず、柔軟に新しいものを取り入れていけたら良いですね。