ファッションファッション
「持たない」という選択肢が間違い
先日、広島から来られた顧客様と一緒に天神界隈を散策してきました。
「ファッション」が好きな方なので色々なお店を回りながら話が盛り上がり、
久しぶりに話応えのある会話をした気がしました。
年齢は少し上の方なので知っているトレンドや趣向は違いますが、
意見を交換し合える相手がいるというのは良いものですね。
今回はバーニーズを中心に色々なセレクトショップ巡りをしましたが…
「最新のファッションはよくわからん」
という意見が一致したときは思わず笑ってしまいました。
デザインが派手ならまだしも方向性がよく分からず、
特に自分たちが子供の頃に見たような「コカ・コーラの配達員さん」の制服みたいな服は
「???」
あれで数万円もするのだから今のファッションを理解するには、
自分達にとってはもはや異次元というもの。
とは言え結局は「至って普通」のものがしっくりくるわけで、
今の若い人たちにとっての「クラシック」は自分たちの「スタンダード」。
そこで今も昔も変わらないものを好むのが「スタイル」へと繋がるのかと思います。
そんな中、久しぶりに読んだこちらの雑誌が一番好みに合うことを再確認しました。
男性誌で発刊されている「スナップレオン」の女性版「スナップウーマン」。
今から10年くらい前に販売され、
当時では数少ない女性メインの海外ファッションスナップとして愛読していました。
現在は廃刊となりましたが今も時々読んだりします。
この雑誌に出てくる美女のほとんどはモデルなどのタレントさんなので、
スタイルはもちろん全てが整った素敵な女性方ばかり。
そこについつい目が行きますが何よりファッション誌なので服装を見ると、
女性らしさを感じるファッションの方が当時は多く感じます。
タイトスカートにハイヒールのパンプスにシンプルなシャツ。
アクセサリーやバッグでアクセントを加えた感じが「オトナの女性」らしさを感じます。
今は世界的に「リラックス」が主流なのかローヒールに動きやすい服装の方が多いですね。
トレンドはいつの時代も移り変わるものなので、
いつも同じ服装というのも流行りの移り変わりが激しい女性にとっては、
なかなか難しいものがあるのかもしれません。
とは言え「女性らしさ」は絶対的に男性は持ち合わせない部分なので、
「○○らしさ」を感じるファッションが今も昔も良いな~と思います。
それがファッションの「真理」なはず。
今回の題名「持たない」ついて最近思うのが、
女性の方だと「ヒール靴は歩くと疲れるから1足も持っていない」という声を何度か聞きました。
以前ウチのお店で靴の販売をしていたこともあり、
それはそれで今の時代なのかと思う節もあれば、
少し寂しく思う所もあったのです。
友人や大切な人と出掛けられる時に、
いつもとは違う自分を演出するのにヒール靴はとてもいいものだと思います。
もちろん歩きにくいのは重々わかっていますが、
「普段履かないから1足も持たない」というのは少し違うと思います。
ここぞという時の勝負アイテムはそれぞれ持っておきたいもの。
いつ、どんな時に、何があるかわかりませんからね。
そしてある程度の年数が経てばアップデートしていく方が良いですね。
男性の方で言えば仕事の時からカジュアルが多いのでスーツは数着しか持っていない方が、
大一番の時に「モテスリム」のスーツで来たら…
恐らく良い結果は出ないと思います。
ファッションは拘り過ぎる必要はありませんが、
「マナー」という観点で考えればそれなりに拘る必要はあると思います。
それは自分のためというよりは「相手のため」です。
レストランへ行ったときに一緒に食事をする人、
美味しい食事を作ってくれる人、配膳をしてくださる人、お店を運営している人、
その空間を創ってくれた人、そこで安心して食事ができるように掃除をしてくださる人、
全ては相手への「敬意」だと思います。
「お金を払えばいい」なんてことは無粋以外の何物でもない。
最低限のマナーがあってこそ相手との関係も良好になると思います。
そのキッカケとして「ファッションに気を掛ける」「服装を正す」は第一歩かもしれません。
特に男性の方は慣れた相手に対して手を抜きがち。
「親しき中にも礼儀あり」なんて言葉もあるぐらいなので、
今一度、自分の装いを見直してみてはいかがでしょうか?