修理修理
ガラスを外す際は「除光液」漬け。
時計のガラスなどはパッキンを取り付けて、
ケースに嵌め込んで付けているものが今は多いと思いますが、
タンクなどは「接着」で取り付けています。
何かの拍子でガラスに傷が付いたり割れたりして交換をする際は、
ガラスを無理やり外そうとすると思わぬトラブルになりかねません。
そういう時は身近なアイテムを使います。
こちらはケースとガラスを「除光液」に漬け込んでいます。
ガラスの端やケースとガラスの接地面には古い接着剤が残り、
そのまま剥がそうとすると金張り時計の場合は金剥がれが起こります。
そういったトラブルを避けるために除光液で接着剤を溶かし弱くします。
溶液などで接着剤を取ることもできますが、
溶液が強すぎると金属に影響が出かねない。
そういったことも考えると除光液は結構使えます。
ネイルなどをされている方には馴染み深いと思いますが、
この臭いだけはあまり好きになれません(笑)
漬け込んで30分ほどで接着剤の大体は剥がせますので、
ケースの接地面は爪楊枝などで落としていきます。
角などの隅は針などでケースを削らないように注意をして接着剤を剥がします。
接着剤を取り除いたらガラスの取り付け。
最近よく使うのはUVライトで硬化する専用の接着剤。
これもまたネイルと同じ要領ですが原理は同じようなもの。
身近なもので代用できるのであればそれが一番。
以前は2液混合接着剤を使っていましたが硬化するまで時間が掛かるし、
接着剤を混ぜ合わせるのも手間でした。
UVタイプであれば強度もそこまで変わらないのと、
作業スピードが格段に上がります。
ガラスを外して接着剤を剥がしてガラスを貼り直すのに早ければ20分ほど。
お客様を待たせるわけにもいかないので、
すぐにできる作業はササッとやります。
時間は大事ですからね‼
ただし血迷っても瞬間接着剤は使わないように。
乾くのが早過ぎるのと固まったら強い溶液でも剥がせないことがあります。