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修理修理

メンテナンスをしなということは…

ブログやインスタグラムで過去に何度も書いている通り、

メンテナンスはとにかく大切なんです。

メンテナンスの重要性について書くたびに登場するサントスガルベの「ネジ」。

長年放っておくとこういうことになります。

ネジ山が錆び付いて受け口の周りもサビが固着しています。

 

この錆びたネジをドライバーで抜くのはほとんど「運任せ」。

素直に抜けてくれるのであれば問題は無いのですが、

ここまで錆び付いていると簡単には外せません。

 

ドライバーの刃先をネジ山に合わせて何度も研いで、

時計を固定してドライバーを回すのですが、

「パチン」という音が鳴ればドライバーの刃先を折れ。

カチカチに固まったネジはドライバーだけでなく、

渾身の力を込めた自分自身の指先から肩にかけてをも破壊します(笑)

 

ネジ山に残ったドライバーの刃先を取り除き、

何度も何度もチャレンジをしますが、

ネジ山が舐めてしまえばもう抜くことはできません。

そうなると別の方法でネジ山を「削り取り」ます。

超硬ドリルでネジ山を少しずつ削りながら作業をします。

ベゼルもちろんケースも削らないように慎重に作業をしますが、

時折サビと一緒に固まった「垢」がある場合は止むを得ずケースの一部を削ります。

それだけこのサビなどは強力ということです。

 

結局ここまで作業をしなくてはならない場合は写真の通り、

ネジセットごとケースから抜きますが、

このパーツはもう使うことができません。

 

定期的にメンテナンスをすれば防げることも、

時計を維持する上で一番大事なメンテナンスを怠ればこういうことになります。

まだ直せるだけマシな方ですが、

最悪の場合はケース交換などをメーカーに依頼することとなり、

莫大な修理代金が掛かってきます。

それでもメーカーが受けてくれるなら良いですが時計に寄っては修理不可。

 

ネジ一つとってもこれだけ大変なのが時計の修理。

安易に時計を買える世の中ですが、

時計は買ったら終わりではありません。

定期的にしっかりとメンテナンスをすることで末永く使える。

それには当然のことながらお金が掛かりますが、

物を大切にするということはお金も時間も掛かります。

 

「安く買える」の裏側には表面からは見えないことも隠れています。

安く買えることも時計をいくつも持てることも素晴らしいことだとは思いますが、

「大切」にできないのであれば何の魅力があるのか分かりません。

 

「モノを大切に」。

当たり前のことだからこそ、

今一度見直してみてはいかがでしょうか?

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