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修理修理

たかが「ネジ」一つですが...

当店に限らず多くの時計店ではオーバーホールを推奨します。
別に修理代で儲けようとかそういったつもりではなく、
純粋に時計を維持していく上で必ず必要だからです。

しかしオーバーホールと言っても、
中の機械のメンテナンスだけを意味するのではありません。
多くの方が見落としている「外装」の手入れの意味も含まれます。




今回、顧客様からご依頼頂いたカルティエ・パシャCのオーバーホール。
しばらく修理をされていなかったそうで、
今回当店へ修理のご依頼をされました。

パシャを含め多くの時計では裏蓋やブレスレットに「ネジ」が使われていますが、
修理の際にまず最初にチェックするのがココ。
長年の使用でネジをはじめ隙間にはホコリや汚れ、垢などが溜まります。
実はこれが一番の大敵。

パシャのように裏蓋をネジ留めしている時計は、
数年で汚れなどが溜まりネジに付着します。
それを放置すると汚れがどんどん固まって、
最悪の場合はネジが外せなくなります。
そうなるとどうなるか?

「裏蓋が開きません‼」

そう、つまりオーバーホールができないんです。

オーバーホールは基本的にムーヴメントのメンテナンスですが、
裏蓋を開けたり、ブレスレットを洗浄したりなど、
内部以外にも手入れを行うことがほとんど。
その際に細かい汚れもキレイにするのですが、
裏蓋が開かないことには作業ができません。

定期的にオーバーホールを推奨するのはこういうことで、
いざ修理をしようと思ってネジを緩めようと思ったら開かない。
そんなことは多々あります。

そう言う場合は超鋼ドリルという特殊な工具でネジを削り、
ケースに埋まったネジ山を取り除いていきます。
その時に少しでも手元が狂うとネジ山が広がり過ぎたり、
最悪の場合はケースを思いっきり傷つけたりします。

超鋼ドリル1発でネジが取れたら御の字。
酷い場合は何本も刃先を変えて修理をしますが、
このドリルの刃先は1本4千円近くしますので、
ネジ抜きの作業で「工賃が高い」なんて思う方は、
こういう理由があることを知ってください。

今回はネジに汚れが溜まっていましたが、
すんなりと外れてくれたので良かった。
でもあと数カ月ご依頼が遅ければどうなっていたか分かりません。

オーバーホールといっても内部の修理だけというわけではなく、
時計の外装も含めてのメンテナンスとなりますので、
定期的に修理をする必要性を感じてもらえたら幸いです。

ちなみにですが、
もしネジが抜けない場合などはケース交換となりますが、
その時はメーカー修理となります。
コンプリートサービスにケース交換の時点で15万円近く。
これでブレスレットが外れなければブレスレット交換で+20万円、
文字盤などのパーツ交換なども追加されたら…
メーカー修理は基本的に「頑張らない」修理なので、
ネジ抜きで時間をかけることはしません。
基本は「パーツ交換」。

たかが「ネジ」ですが、
そのたかが一つでとんでもない金額の修理代を払わなければならない。
だから定期的にオーバーホールを推奨するわけです。

ただ時計の修理は任意なので強制はしませんが、
「モノを大切にする」ということは、
買うときだけお金を払うのではなく、
ちゃんと維持していくことも大事なんです。

お持ちの時計の修理をしばらくされていない方は、
この機会にぜひご検討くださいね‼

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