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イタリア旅行記・長年の夢を叶えた日
時計屋を始める前、
本気で考えていたのが「ランプレドット」のお店。
ランプレドット?という方が多いと思いますが、
イタリア・フィレンツェの名物料理。
日本では「トリッパ」の方が有名ですね。
要はイタリアの「モツ煮」のことなんです。
10年ほど前にテレビで観た「ランプレドット」。
元々イタリアンは食べるのも作るのも大好きなのですが、
日本の「モツ煮」も同じくらい大好き。
そのモツ煮がイタリアンであるとなれば最高以外の何物でもありません。
ホテルのチェックアウトが迫り少し小走りで向かた先は、
フィレンツェで有名なランプレドットとトリッパの屋台。
そう夢にまで見たお店「POLLINI」に到着。
今回のイタリア旅行の一番の目的地です。
店主のセルジオ?さん。
少し強面ですが話すと陽気ですごく優しい。
で、食べたいものを一通りお願いすると、
「一人で食べるの?食べすぎじゃね?」みたいな顔をされました(笑)
そう、コレコレ‼
ランプレドットを取り出しまな板の上でカット。
モツ煮と言えば少し臭みがあることが多いのですが、
ここのは全然臭くない。
むしろニンニクと野菜のスープの香りがめちゃくちゃ香ばしくて堪りません。
このランプレドットやトリッパはフィレンツェの下町の料理で、
古くから地元っ子に愛される定番料理。
友人から聞いた話ではお金持ちも貧乏人も、
万人に美味しいものを食べてほしいという組合の想いから、
どんなに景気が悪くても物価が変動しても、
値段だけは絶対に変えられないそう。
なのでパニーノに挟むと1つ3.5ユーロという破格なのに、
美味しくてお腹が満たされる最高の食べ物なんです。
かなり硬めのパンをスープに浸してランプレドットを挟みます。
その時に「サルサヴェルデ(パセリのソース)」「サルサピッカンテ(唐辛子のオイル漬けのソース)」を入れるか聞かれますが、
「Certo!!(もちろん)」と威勢よく答えます。
アツアツのパニーノをちぎってみたのですが、
パンが硬すぎて何だかわかりませんね(笑)
今回、味の説明はしません。
今まで食べたものでトップ3に入る美味しさでした。
これは説明しても伝わらないし、
フィレンツェに行ったらとにかく食べてほしい。
こちらはトリッパ。
トマトベースのトリッパも問答無用で美味しい。
家族でワイワイしながら食べるのですが、
まさかの子供が大のお気に入りになり半分以上ペロリ。
これは日本では食べられない美味しさ。
最初は「まぁまぁ」と思っていたら予想以上過ぎて気絶(笑)
毎日この2つしか食べられない生活がしたい!
とにもかくにも大興奮でした‼
実は注文するときにイタリアらしいやり取りがあり、
自分の後に並んだオジサンが地元っ子らしく、
「日本人?ここに来るのは珍しいね!」と話をしたのですが、
そのオジサンが注文する前に50代くらいの女性が来られて、
「お~女性の方が先だよ!どうぞ‼」とその女性を先に並ばせました。
女性は「Che gentorare!!(なんて紳士的なの)」というやり取りを見てちょっと感動。
日本ではあまり見かけない光景だし、
先に譲ったら「別にいいです」と変な目で見られることでしょう(笑)
下町ならではの人と人とのコミュニケーションが心温まる一面でした。
あ~、また行きたい。毎日でも食べたい。
ここのために必ずフィレンツェへまた行きます(笑)
そしてホテルへ戻りチェックアウト。
短い時間の中でも行きたかったところへ行き、
食べたかったものを食べ、
したかったことを全部したつもりですがまだまだ足らない。
駅に向かうタクシーの中で「帰りたくない~‼」と少し泣きそうになりました。
そして駅についてチケットを購入。
最初はフィレンツェって楽しいのかな?と思いましたが、
ミラノとは違った雰囲気や人々がすごく良くて、
個人的にはフィレンツェが旅行した中では一番好きかもしれません。
電車の時間まで少しあるのでトイレを済ませて電車を待ちますが、
購入したチケットをこの機械に通さないといけないらしい。
ようは駅員さんの乗車券チェックみたいなものですが、
これを通さないと罰金があるとか。
こういう細かいところが面倒くさく感じますが、
日本が物凄く便利だということを所々で実感します。
そして大好きになったフィレンツェを後にし電車で1時間半ほど。
再びミラノに戻ってきました。
残り2日間のイタリア旅行は、
行きたいことろや見たいものがたくさんありすぎて全然時間が足りません。
でも時間に限りがあるので最後の2日間は、
この「ミラノ中央駅」を拠点にします。
少し日本で言う丸の内みたいな雰囲気ですが駅前はスケーターだらけ。
聞いた話ではミラノで一番治安が悪いとか(笑)
とはいえ残り僅かな時間で行きたいことろに行ってきました。
次回、「ミラノの聖地巡礼」