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「懐古主義」は是か非か?
先日、車中で久しぶりに「松任谷由実」ベストを聴きながら夫婦で、
「本当に良い時代の音楽」なんて話をしていました。
今の10代や20代の方々には今一つ馴染みがないかもしれませんが、
自分たちが子供の頃はこの人の曲を聴かない日はないというくらい有名な歌手。
「魔女の宅急便」をはじめ多くの主題歌やCM曲で名曲という名曲を生み出し、
「松任谷由実」、「ユーミン」、「荒井由実」という、
3つの名前を持つミュージシャンはこの人くらい?という稀代のミュージシャン。
ちなみに本名の荒井由実名義の頃に結婚して松任谷由実へ、そして愛称がユーミンではありますが、
それぞれの名義に名曲が多すぎるので、
その曲に合わせて名前を変えて話すというのを聞きましたが事実はいかに?
声を聞けば「この人だ」というのが思い浮かんで他の曲も一緒に思い浮かべる。
どの曲もノスタルジックだけど何年、何十年経っても色褪せない。
知らないだけかもしれませんが、
そういった曲は今はあまり多くないような気がします。
今の音楽は動画も含め配信が基本で、
今は見かけることもない街のCDショップで新作を買いに行くなんてことはありません。
聞いたこともない音楽をCDジャケットだけで買う通称「ジャケ買い」なんて、
おっさん、おばさん世代にしか分かり合えない出来事。
視聴ができるお店が物凄く重宝されたのも今では昔の話。
それもあってか1曲のみで名曲とされる音楽はあっても、
アルバム全曲が名作または名盤と言われるものは最近だと…なんだろ?
個人的にはTMネットワーク時代の「キャロル」は名盤のお手本のような作品だと思っています。
こうやって昔話をしていると正に「懐古主義」のようなもので、
過去に縛られて新しいものに価値を見出せないと思われそうですが、
過去に良いものがあったからこそ今の作品は評価できるとも言えます。
これはヴィンテージ品でも同じこと。
まぁどちらが良い悪いではないので結果「好きなもの」を選べばいいのだけども、
先日亡くなられた「藤子不二雄A」先生のニュースを見ていると、
一時代を築いた人たちの作品を本人を前にして触れられる機会はどれくらいだろう?
そう思えば自分たちに馴染みのある人たちの作品は行けるときに行こう。
会いたい人がいれば絶対に会いに行こう。
車中でそんな話をしながら名曲を聴いていました。