本日入荷の「カルティエ・サントスガルベ」はカルティエで初めてステンレス素材を用いた腕時計として1979年頃に誕生。
サントス・カレとも呼ばれるこちらの時計は、コンビ素材よりもオールステンレスモデルの方が数が少なく希少とされています。
アメリカ市場から日本市場へと時代が移り変わる1980年代。
時代の流れもあって華やかな腕時計が主流となりつつあったこともあり、
コンビ素材や金無垢素材の時計が多く発表され、ステンレスモデルは少し不遇とも言える時代を迎えます。
ちょうど「クォーツショック」と呼ばれる電池式の時計が主流となる時代でもあったので、
機械式腕時計よりも電池式のもの、ステンレスモデルよりも豪華なもの、
そんな時代に生まれたのがこちらのサントスガルベ(サントスカレ)。
ラグジュアリースポーツモデルの代表作ノーチラス、ロイヤルオーク、クレドールロコモティブのように、
時計本体とブレスレットが一体型となったデザインも当時らしいデザイン。
カルティエらしい文字盤のデザインも相まってサントスの系譜がより進化しましたが、
当時はロレックスのスポーツモデルですら今のような評価をされていない時代だったので、
時代を先取りし過ぎた腕時計とも言えます。
時代が流れ1990年代頃からロレックスのスポーツモデルブームが到来し、
2000年代頃にはデカ厚と呼ばれるジャンルが確立。
2010年代頃からラグジュアリースポーツモデルの評価が一気に高まり、
それに乗じてサントスの評価も非常に高くなりました。
とは言え実用性やデザインの良さなども考えると、評価されるのが遅かったとも思えます。
非常に優秀な汎用ムーヴメントを採用し、外装もメンテナンス次第ではロレックスよりも費用が掛からない。
さらにメーカーでも修理サービスを行ってくれるなど、
実は腕時計としての評価はもっと高くていいと思えるくらいです。
今回の個体はカルティエの製品に多い文字盤のクラックや、
シリアルナンバーの薄れもあって相場よりも大幅に価格を抑えられています。
程度が良いと¥1,200,000前後が販売価格でしょうか?
仕入れが安く思いの外メンテナンス費用も掛からなかったので今回の販売価格ですが、
相場よりも安い価格でもメンテナンスはしっかりおこなっていますのでご安心を。
もちろんご購入後も何かあれば対応させていただきます。
ヴィンテージウォッチはコンディションによって価格が変わるものですが、探されている方も多い大人気モデル。
この機会をぜひお見逃しなく!