昨日来られたお客様も。
昨日来られたお客様も結婚10周年ということでお祝いに時計を買っていただきました。
ウチも今年で結婚10周年…何かしなきゃな(笑)
今回はちょっとした昔話でも書いてみます。
ウチは二人とも広島出身ですが出会ったのは東京。
付き合うことになり2年が経って結婚しました。
それからしばらくして「千葉県の南側に移住したい」と思い、
それと同時に妊娠が分かりました。
千葉の南側に館山市という所があってそこに住みたかったのですが…
結局、都内も近い中間の木更津市に引っ越しました。
広々そして伸び伸びとした街の雰囲気は子育てしやすくて、
物価も安く地元の人たちも優しい本当に住みやすいところ。
当時はせかせかした生活に疲れ果てていたので、
ゆっくり子育てしながら自分たちの将来を決めて行こうと考えていました。
車が無いと少し不便で日々の生活は楽ではないけども、
空気が澄んでいて夜には満天の星空。
本当に人間らしい生活ができていたので心は豊か。
子供が産まれてくる日を心待ちにしながら日々暮らしていました。
そして出産。
産まれてくる直前に子供の心臓が一瞬止まるハプニングがあったものの、
出産日が近い他の赤ちゃんよりも2回り大きな子供。
それがウチの子でしたがトラブルはそれだけではなく…
ちょっとした先天性の病気があり手術が必要になると知ったのは少ししてからでした。
初めて産まれた子供に小さくても病気があるのは親としてはこの上なくショック。
「なんでウチの子供なんだろう」
そんなことも思ってしまうほど打ちひしがれました。
近隣で子供の病気を手術できるのは横浜か成田の奥。
車で片道2時間以上はかかるところしか病院が無かったとのこと。
しばらくは深く考えるのをやめたかったのですが、
毎日元気が無い家内を見ているとどうしていいものか。
ある日「広島に帰る?」と相談したところ、
「今のままでは木更津に住んでいる理由が無い」という結論に至りました。
病院の先生に相談したら「広島に名医がいるよ」と仰るので、
「これも広島に帰れという何かしらの運命なのかな」と思えました。
そう決めたものの…帰ってどうするか?
ある日少し離れたショッピングモールで食事をしていた時、
「時計屋やらない?」と突然言われたのを覚えています。
忘れもしない大雪の日。
前が見えないほど雪が積もっていて帰り道に…遭難しかけました(笑)
その日からプランを練りに練って、
資金が全くない自分たちでお店を開くためにどうしたらいいのか?
ありとあらゆる方法を調べて「助成金」を受ける方法に辿り着きます。
詳しく知るために地元の司法書士の先生に相談したら本当にやさしい方で、
「自分よりも詳しい人がいるから紹介するね」
そう紹介して頂いた方が…まさかの助成金の審査をする先生でした。
隣町の図書館まで大泣きする子供を連れて打ち合わせの日々。
何度も何度も資料を作り直して提出。
結果は…見事採択されました。
でもその結果で喜んでいる場合でないのは言うまでもありません。
その続きはいつの日か。
まぁ何というか不思議なもので、
振り返ると全ては「今」に繋がっているのかなと思います。
その時は目の前のことに必死で例えそれが辛いことでも、
過ぎてしまえば何てことはない。
でも「必死」にならなければ未来はない。
大した才能も学もないので必死になることしかできないんですけどね(笑)
5年前は千葉の田舎に住みたいと言って移住したと思えば今はまさかの福岡に住んでいる…
こんなこと自分達でも想像できません。
本当に人生なにが起こるかわかりませんね!
とりあえず10月で結婚10周年を迎える我が家は「必死」に何をするか考えておきます(笑)