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同じ手巻きのマストタンクでも

昨日の「ドォーモ」はご覧いただきましたでしょうか?
番組の1コーナーで出させていただいたので長尺ではありませんでしたが、
辺鄙な姪の浜にこんなお店があると知ってもらえたものだと思います。
本当にありがとうございました‼

さて今回はSMサイズのマストタンクでも「手巻き」のものについて。


1976年頃の生産初頭から1980年代半ば頃までマストタンクシリーズは手巻きのものがあり、
その後、電池式のものへと入れ替わります。
こちらも前回ブログに書いたLMサイズ同様、見た目の違いはほとんどありません。
しかし女性の方にとって手巻きの時計は意外と馴染みが無いのではないでしょうか?

電池式の時計は電池で動いているというのは誰でもわかると思いますが、
手巻きや自動巻きは電池ではなくゼンマイで動いています。
イメージはゼンマイのおもちゃを想像するとわかりやすいですね!
あれとほとんど同じ要領で動くのが手巻きの時計です。
少し機械的過ぎるせいかお客様の中にも手巻き時計を敬遠される方がいらっしゃいますが、
私共としては自分で巻かないと動かないところに愛着が持てると思うので、
女性の方にも積極的に手巻き時計をお勧めしています。
しかし今回は同じ手巻きのマストタンクでもちょっとマニアックな違いを知ってもらえたらと思い、
今店頭でご用意しているマストタンクについて書いてみたいと思います。

商品欄にも掲載しているこちらの2本は、
右がほとんどのパーツが当時のままですが、
未使用の文字盤がパーツで手に入ったので交換しています。





マクロレンズで接写したせいで画像が少し歪んでいますが、
6時側にSWISSと表記され針はブラック。
7時側には1980年代初頭から模造品防止のためにシークレットサインと呼ばれる「CARTIER」のロゴが入ります。

この年代では全てにシークレットサインが入るわけではないのでマストタンクでも一部ありませんが、
こういう細かいディティールも老舗ブランドらしいですね!
ちなみにサラッと文字盤が未使用なんて書いていますが、
こういうパーツが単体で手に入ることは本当に稀なんです。
しかも古いカルティエの時計は文字盤がひび割れやすかったので、
綺麗なパーツに交換してあるのも気持ちが良いですね‼

続きましては左がカルティエのコンプリートサービスが永年無料となる永久保証書付き。
カルティエで中の機械や文字盤など細かいパーツを新品に交換しています。
まぁ見た目には新品と見間違うほどきれいな状態です。

こちらもマクロレンズで接写してみました。
文字盤の6時側はSWISS MADEとプリントされており、
文字盤交換を後年行うの際はもちろん新品の商品もこの表記となります。
針は元々ブラックですが交換されるとスチールブルーになります。
そしてシークレットサインが…何と10時側に‼

同じ時計でも年式はもちろん後年にどのようなメンテナンスを行ったかでディティールも変わります。
こういうの面白くないですか?
本当に些細なことですが同じ時計でも違いがあったりするのもヴィンテージウォッチならではの楽しさ。
もちろん今回のように永久保証書のある無しでサービスの内容も変わるところや、
目に見える所のディティールが違うなど、
一見同じようでも違いに気付けたらそこにまた愛着が持てる。
さらにそれが手巻きの時計だったらなおさら。

手巻き時計の使い方やメンテナンスを考えると億劫になる気持ちもわからなくはないのですが、
その時のための私たちなので何かあれば遠慮なく聞いてもらいたいです!
正しい使い方をしてこの辺の時計が壊れることはほとんどありませんし、
メンテナンスができなくなることもありません。
それだけ当時の時計はしっかり作っているので誰でも安心して使えます。

時計は真摯に向き合えば必ず応えてくれるもの。
大切にする気持ちを持って接すれば何世代にも渡って引き継ぐことのできる数少ないアイテム。
なんとなくそういったものに惹かれるのは自分たちだけじゃないはず。
本当に愛着を持てるものは多くの方にとって幸せをもたらしてくれると信じています。

松たか子 - 幸せな結末

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