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新年から見逃せない時計が入荷!

明けましておめでとうございます‼
本年もよろしくお願いいたします。

本日1/7から通常営業となりましたが早速の「大雪」(笑)
実は東北地方並みに寒いとされる福岡。
かつて温暖な気候ということで移住した千葉県・木更津市などの房総方面に続き、
記録的な大雪を福岡で降らせる我が家は何なんでしょう。
そういえば福岡へ引っ越した時も大雪だったような…

そんなことは置いておいて、
本日の入荷した時計は「今後手に入らない」くらい自信の一本です。



パッと見て「なんだ。普通のマストタンクじゃん」と思った方は修行が足りませんね。
よ~く見てくださいね。
文字盤のロゴと色…
そう「must de」表記が無いマストタンクなんですが、
それだけだと普通は白文字盤の手巻きモデルになります。
文字盤の色はシャンパンカラーで、
なんと「クォーツ」になるんです‼

ちなみにこの年代の手巻きとクォーツの見分け方もありますが、
それを知っている方はなかなか「通」な方。

これは以前入荷したシャンパンローマ文字盤のLMサイズの方。
前回はSMサイズでカルティエに修理を出したら文字盤交換で、
通常の「must de」表記の文字盤でシャンパンカラーに交換されましたが、
今回は文字盤交換ナシ!
つまり当時のままの文字盤となります。

ただし今回は条件付きの修理となり、
・文字盤交換の際はアイボリーローマに交換になる
・オリジナルの文字盤に腐食や加工跡があれば文字盤交換が必須
なので購入後に水没させたらダメですよ(笑)

そして今回の修理明細書には「TANK LM QZ」の表記のみ。
SMの時はシャンパンローマの表記がありましたが、
今回は表記されないのは何かしらの理由があるのでしょうか?
前回のブログをメーカーの人が見ていて何かマズイことでもあったのか?
謎が謎を呼ぶとは正にこのこと。

何はともあれ今回はカルティエで修理が通ったので、
今後も大きな修理にならなければ通常のコンプリートサービスで修理ができるはず。
しかもマストタンクで筆記体表記ロゴで、
クォーツモデルが存在するということが証明されたことになります。

疑いに疑ったこの時計ですが、
それでもまだまだ疑問があります。
筆記体表記のマストタンクは70年代初頭にアメリカ市場のみで販売されたとされますが、
それは手巻きの白文字盤のみ。
その後フランス本社の意向で76年にコレクションとしてマストタンクを発表。
その時に「must de」表記が入っているものしか無かったはず。
クォーツの販売時期は80年代半ばごろからとなるはずなので、
この時点で筆記体表記のものは既に販売されていない。
すでに整合性が取れないのですが、
前回のSMサイズでは文字盤交換がされたものの、
「シャンパンローマ」として修理をされたということは、
シャンパンローマというカラーは存在することになる。
でも長年マストタンクを見てきて販売した店舗はほとんど無い。
今回は条件付きの修理になったけど、
メーカーにパーツのストックが無いためアイボリーになるのは仕方が無いとして、
どの資料を探しても今のところシャンパンローマのマストタンクについての記載は無い。
そして今回の修理明細書にもカラーの記載は無し。

…謎が多すぎてよくわかりません(笑)
でもこういうミステリアスなところもヴィンテージの面白さ。
ロレックスは何十年も多くの人達が研究し尽くしていますが、
カルティエは未知の部分がまだまだ多い。
その理由としては今みたいに各メーカーがしっかり管理をしていない、
かなりアバウトなところがあったからだと思うのですが、
そういう時代ってやっぱり好きなのよね。

かつてロレックス・デイデイトのブレスレット修理をメーカーに依頼した時に、
金無垢ブレスは値段が高すぎるからステンレスを加工して取り付けてくれた。
グランドセイコーはサービスセンターにパーツ供給をしていた。
などなど、
そんな機転を利かせてくれたりしていましたが、
何だか今のメーカーってね?????
ま、それも時代なんでしょう。

キッチリしすぎて雁字搦めなのも嫌だけど、
モノへの楽しさや面白さを感じられないのはもっと嫌かな。

ということで今年は去年以上に多くの発見がある1年になると良いですね‼
また何か分かったら随時ご紹介します~
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