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修理は必須な項目です
時計に限らず形あるものはメンテナンスが欠かせません。
時計は大体4年に1回のオーバーホールが欠かせません。
これは構造上そういうものです。
時計によってメンテンナンス時期の違いはあるかもしれませんが、
いずれにしても必要な項目です。
「修理をする=修理代金がかかる」
至極当然のことですが、
時計を購入するときに実は一番考えてほしいところでもあります。
せっかく買った時計なのに数年で飽きて修理代がかかるのが嫌だから直さないという方もたまにいらっしゃいますが、
せっかく買ったのなら大切に使ってあげて欲しいものです。
今回はそういった話とは別に、
修理をして使おうと思った方のトラブルのお話です。
この時計は約20年くらい前のIWCの時計。
かなり昔にオーナー様が某○○店に修理を依頼されたそう。
その後1年くらいで動かなくなったので修理相談に持って行ったところ
「止まりの原因が何かわかりませんが再オーバーホールです。」
お客様が1年前に約5万円ほどで修理されたのにまたオーバーホール代がかかるのは…おかしな話です。
消耗パーツ代ということならまだしも一度も預かることのないままそういった話をされたそうで、
オーナーの方はしばらくこの時計を使うことはなかったそうです。
先日ご来店されたときにその経緯をお話しくださったので、
私たちがどのように対応するのかを説明させていただきました。
時計を拝見したところゼンマイ切れの症状があったので概算で
オーバーホール¥25,000
新品仕上げ¥10,000
ゼンマイ¥10,000
消費税
それでも5万円はかからないのでご納得していただき時計をお預かり。
今日正確な金額が出まして、
オーバーホール¥25,000
新品仕上げ¥10,000
ゼンマイ¥5,000
ブレスネジ¥3,000
消費税
これでまたしばらくお使いいただけますね!
後は修理が完了するのを待つだけです。
時計に限らず車、バイク、カメラ、家電…
なんでもメンテナンスは必要です。
しかしモノによっては買い替えた方が安く済む場合もあります。
その中でも時計は「買い替えることを前提」としていないアイテムです。
一部そういったものがありますが時代にそぐわない。
そして「エコ」じゃない。
メンテナンスさえすれば次世代に引き継ぐことができる数少ないアイテムとして
「時計」は間違いありません。
嗜好品と言われたらそれまでですが、
大切にしたいという気持ちを持てばそれに応えてくれるもの、
そして時代を反映する数少ないもの。
「若い頃に頑張って買った時計を直して今でも使っている」
以前来られたお客様とお話したときに見せてもらった、
今ではそんなに高価ではないかもしれない時計。
でもその時計があまりにもカッコよく見えたのは、
持っているオーナーの「気持ち」を反映しているからかもしれません。
自分もいつの日かその方と同じくらいの年齢になったときに、
リジットから履き込んだジーンズにTシャツとスニーカー、
そしてしっかりメンテナンスをした時計をカッコよく身に着けられるオトナになりたい。
やっぱプラチナのサントス買おうかな~(笑)