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後悔先に立たず
たまには時計について真面目に書いてみます。
過去のブログを読んでいただいている方や、
店頭でワタクシの話を聞いてくださっている方はご存知だと思いますが、
「ヴィンテージやアンティーク品は1点もの」
同じ時計でも一つ一つのコンディションは全然違います。
同じ時計が揃えばまだしも、
中には希少品とされる時計は2度と拝めない。
だからこそ「後悔しない」ようにしてほしいのです。
今回の写真の時計は将来的に自分用にするつもりで仕入れて暫く売れていない時計です(笑)
値段はものを考えれば高くないと思いますが、
普通に考えればウチのお店でもトップ3に入る高額品だから一般的には安くない。
まぁ値段のことはさておき、
この時計って何が良いのか?
こちらはご存知カルティエの「サントスデュモン」という時計です。
腕時計の始まりとされている時計で、
元々は1904年にブラジルの大富豪で飛行士のサントス・デュモンさんがカルティエにオーダーしたもの。
昔はカルティエの時計ってオーダーしないと買えなかったそうなので、
オーダーできる人っていかに裕福だったのかが伺えると同時に、
顧客のために最高の商品を作る当時のカルティエの姿勢も伺えます。
だからサントスをはじめタンクも100年経ってもデザインが変わらないと解釈しています。
こちらの時計は1980年代のもの。
ケースは時計では最高級素材のプラチナ製、
ムーヴメントはフレデリック・ピゲというムーヴメント製造メーカーの超薄型2針手巻きムーヴCal.FP21。
まぁプラチナ製ってだけで当時の販売価格はハンパなく高いでしょうね。
現行品で置き換えたら大体200万円くらい?
その後サントスデュモン90周年モデルやコレクションプリヴェで同じような時計が復刻されます。
機械の話はしてもよくわからないでしょ?
とりあえず超絶薄いってことだけわかってもらえればいいです。
カルティエでサントスに並ぶ名作「タンク」がありますが、
タンクはどちらかと言えば女性的なデザインな気がします。
サントスの方が男性的で何と言っても元祖「パイロットウォッチ」だしね。
プラチナ製、特殊なムーヴメントっていう所も良いのですが、
よく見て欲しいのは文字盤は焼けなどがあるとは言えキレイなギョーシェ彫り、
針もキレイなスチールブルーでリューズにもブルーサファイア、
しかも何だかんだ「カルティエ」というネームバリューは歴史の深さを物語ります。
色々な側面から考えて決して悪い時計じゃないのと、
自分もいい年なのでゴリゴリ&ゴテゴテ&モリモリな時計って落ち着かないのです。
シンプルで品が良く落ち着いた時計が良い。←お前の真反対じゃんって思いましたか?(笑)
そんな「プラチナ製」の「希少な機械」を使った「カルティエの時計」ってどのくらいあるのでしょう?
さらに自分のライフスタイルと予算が合う時計…
いずれにしてもそんなに多くないはず。いや多くありません。というかほとんど無い。
しかしそういった時計と出会ったとき「自分を成長」させてくれる気がします。
「これを手に入れたら今すぐ頑張れる」
「この時計を手に入れられたら自分が高められる」
そういった気持ちになれるアイテムはそう多くなく自分にとっては時計くらいしか思い浮かびません。
このサントスデュモンは自分の思い描く未来の自分になれる気がする時計の一つ。
きっとこの時計を手に入れたら今以上に自分を高められ成長できると思います。
一応お客様優先というのがお店のルールなので、
自分が40歳になるころに売れていなかったら自分用にします。
お考えの方はお早めに(笑)