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これは久しぶりに‼
カルティエのディアボロと言えばボールペンが有名で、
キャップの先に丸いブルーサファイアが付いている人気モデル。
いつか欲しいと嫁に言うと、
「そんな高いボールペン買う前に筆ペン先生でも習え」
そう、字が得意でないのでペンよりもそっちが先ですね(笑)
でも昨日入荷した時計は本当に良い‼
メンテナンス前にまじまじと眺めていたので、
ようやく修理が完了して店頭に並んでいるのを見ると本当に感動します。
これぞ今年一番の時計と言えるおススメの一品です。
カルティエの時計と言えばタンクやサントスがあまりにも有名で、
その他のモデルと言えば現行品を除いて挙げられる方は少ないかもしれません。
このディアボロは1980年代の終わりごろからラインナップに加わるようで、
主にクォーツ式のものがほとんど。
中にはこのデザインでクロノリフレックスのような変りダネもあったようですが、
機械式のものはほとんど生産されていなかったようです。
今回入荷したものはピアジェとの共同開発とされ、
ピアジェの430Pをベースに生産された薄型の手巻きムーヴメント。
今もタンクルイやサントスデュモン、バロンブルーなどの高級モデルの手巻きはこのムーヴメントを搭載。
確かこの機械が出たのは1997年頃だったような気がするので(違っていたらごめんなさい)、
約20年以上生産されている息の長い自社開発ムーヴメント。
90年代頃では安価なラインで手にすることができなかったのが当時の自社開発系です。
この年代の時計は今と違って本当にサイズ感が素晴らしい。
ケース径が32mmなので日本人男性の手首周りにピッタリ。
特にこの季節にはシャツの袖からチラッとこの時計が見えたりしたら…めちゃくちゃカッコ良くないですか?
しかもこの丸みのあるケースデザイン。
ちょっと女性的な雰囲気がありますが男性が身に着けるからこその良さがあるんです。
時計のデザインがクラシックなのでトレンドの英国調の洋服との相性もバツグン。
ここ最近は時計を選ぶ方の趣向がスポーツモデルからドレスウォッチへ変わってきたと思います。
それと同時に装いがクラシックになり英国調へ、
そこから少しづつですがリラックスへと変化もしています。
だからといってドレスウォッチがちょっとしたカジュアルに合わせにくいのかと言うと、
実はまったくそんなことがありません。
短パンにTシャツ、ビーチサンダルくらい着崩したら話は別ですが、
程よく細身のジーンズにボタンダウンのシャツや、
ジャケパンにドレスウォッチという組み合わせは間違いありません。
男性のファッションも小綺麗で上品なものへと変わっていると思います。
男性の「拘る」は個人的に無くてはならない大事な要素。
でもその拘りも方向性を誤ればただの独りよがり。
装いやテーブルに「マナー」があるように、
時計にもそういったものはあるんじゃないかなと思っています。
値段が高ければ良いもの、
値段が安ければ粗悪なもの、
そんなことは一切ないと自信を持っています。
本当に拘るのであれば物の本質を見極め、
値段だけで判断するのではなく、
時計そのものが持つエピソードを理解し、
それに対して尊敬と敬意を抱くことが時計のマナーだと思っています。
今回のディアボロは決して安くはありませんが、
世界の2大宝飾ブランドがこの機械の製造に携わり、
デザインは腕時計を初めて創ったカルティエが行う。
そして高級ラインに相応しい贅沢な素材を使い、
タンクなどとは違うドレスウォッチの新しい解釈を広めた名作の一つとなった…。なんて考えれば意外とこの時計って良さそうなんて思えてきませんか?
でも一番は実物を見た瞬間。
きっと今までの時計の概念が変わるほど、
この時計を見て「美しい」と心から思ってもらえるはず。
この週末、お店でお待ちしていますね‼