子供の頃よりも大人になってからの方が。

子供の頃よりも大人になってからの方が。

3月下旬となり卒業式シーズンは嬉しさと寂しさが入り混じる季節。

自宅の目の前が小学校なので先日行われた卒業式では、

数十年間のお決まりと言っていいほどの名セリフ、

「僕たち、私たちは今日、卒業します‼卒業します。」の掛け声が聞こえてきて、

花粉症で涙と鼻水が溜まり込んだ顔面から滝のように流れ、

せっかくの感動のシーンを台無しにする顔面異常者が近隣を歩くという…

感動の一日が危うく物騒なニュースに代えられるところだったぜ。

 

この季節は近所の幼稚園や保育園から小学校、中学校の卒業式が重なり、

子供たちの卒業を喜ぶお父さん、お母さん、

そしておじいちゃん、おばあちゃんたちの姿をよく見かけます。

幼かった子供が成長し、

一段落終えた時の清々しい表情は自然と涙が出てくるもの。

その感動にあやかり勝手に泣いているオッサンも近くにいるというのは、

本人たちは生涯気付くことはないだろう。

人の子でこれだけ泣けるのだから、

自分の子供の時はどうなることやら。

 

気温が少しずつ高くなり心も身体も活発になる時期は、

新しいことへのチャレンジも意欲的になってきます。

3年ほどのコロナウィルス期間がようやく終息しそうで、

今まで行きたいと思っていたところへ足を延ばしたい。

気付けば四十路という結構な年齢となった自分としては、

新たに日本らしさを追求するため「歌舞伎」の世界に入ってみたい。

 

実は先日放送された「新美の巨人たちスペシャル」で特集された東京「歌舞伎座」

弊社の築地事務所も近くにあるということや、

かつて銀座で働いていた頃に何度も通りがかった見慣れた風景でもあり、

意外と身近な存在だった歌舞伎座。

でも今まで一度も入館したこともなえれば歌舞伎を観たことも無い。

そこで絶妙なタイミングで放送された番組では、

案内人がなんと「内田有紀」とな。

 

内田有紀と言えば自分が中学生の頃に本気で好きになった芸能人。

1990年代は内田有紀の時代と言っても過言ではなく、

「可愛い女性タレントはロングヘアーが当たり前」という、

今では批判殺到のステレオタイプがまかり通っていた最中、

男の子のようなショートカットに、

目鼻立ちがくっきりとした彫りの深い顔立ちに日本人とは思えない顔の小ささと、

スカートから伸びた長い脚は小学生がしゃがまず通れるのでは?と思えるほど。

「日本人」という民族が欧米に負けない身体的進化を遂げた瞬間をテレビで目の当たりにし、

衝撃的なインパクトを与えたことは今でも忘れません。

当の本人が何よりすごいのは男子はもちろん女子からの人気も異常に高く、

30年近くが経った今も爽やかでクリーンな印象や見た目も当時のまま。

 

これだけ内田有紀について長々と書くだけあって番組の内容はほとんど頭に入っておらず…。

とりあえず番組自体は歌舞伎の内容ではなく歌舞伎座そのものにスポットを当てており、

少し歌舞伎慣れした人が楽しめる内容だったような。

そこで歌舞伎ビギナーの自分が「歌舞伎とは?」に触れるため、

先ず書店で分かりやすく解説した書籍を購入。

小難しい文庫だと頭に入らないので、

アニメや図解の多い「歌舞伎の解剖図鑑」をゲット。

素人には分かりやすい内容となっており難しい専門用語もしっかりと解説。

これでしっかりと学んで夏頃には観に行けるかな。

 

元は庶民のエンターテインメントの一つが歌舞伎。

でも歌舞伎をはじめ伝統芸能などにも自分は疎いので、

日本の歴史と共に歌舞伎を学べる一年にしていきたいなと思います。

時に喋り方が少し違う時は歌舞伎を観た後だとお察しくださいまし。

 

最近は子供の時以上に大人になってから学ぶことの方が多い。

人生の卒業まで「学習」はまだまだ続きそうですね。