房総半島で有名なものの一つに「ラーメン」が挙げられます。
外房の「勝浦式タンタンメン」と内房の「竹岡式ラーメン」。
先日に伺った富津岬のついでに竹岡式ラーメンの名店へ行ってきました。

内房グルメの代表の一つが竹岡式ラーメン。
その有名店が「梅乃家」という老舗。
元々は漁師飯とされていたものらしく、
内房で有名なお醤油屋さんの醤油で煮込んだチャーシューと、
少し太めの縮れ面の乾麺を合わせたシンプルなラーメン。
スープは麺を茹でた煮汁とチャーシューの醤油を混ぜたシンプルで真っ黒いスープが特徴。
見た目は黒いけど味はそこまでしょっぱくなくてすごく美味しい。
トッピングのタマネギのみじん切りをたっぷりと乗せたら絶品の一杯となります。
房総半島を旅行したりすると恐らく必ず名前が出てくる有名店の梅乃家。
今回は上の子が生まれて依頼なので10数年ぶり。
近くに車を止めて社外に出ると、澄んだきれいな空気にお醤油の香りがしてきて、
お店の前は平日の昼前にも関わらず混雑しており、今も衰えない人気ぶりに驚かされます。
お店はものすごく歴史を感じる古い建物の中で、
5人くらいのおばちゃんたちが狭い厨房の中を忙しそうに働いています。
竹岡式ラーメンは漁師飯ということもあり、
元々は漁に出掛ける旦那さんのために奥さんが作ったラーメンだと聞いたこともあります。
お醤油の香りと風情ある風景が昔から変わらず、
どこか懐かしさと安心感のようなものを感じます。
10分くらい待つと丼から溢れるほどのラーメンがやって来ます。
並みも大盛りも同じサイズの丼でスープがこぼれるので、
お盆で運んできて来るところも昔と変わらず。
美味しさは相変わらずと思ったら、昔よりも美味しくなったような気がしました。
とにかく美味しい。
その一言に尽きる本当に素晴らしい食事と時間を過ごせました。
さすがに外国人観光客はいませんでしたが、
もしここまで来るなら本当に日本が好きな外国の方だと思うので、
次回行ったときに外国人の方がいたら話しかけてみよう、
そんな想いで帰路につきました。