先日から秋の到来を感じられ、辛い猛暑をよっやく切り抜けた気がします。
日中は半袖でも良いけど長袖も選べられる装いが楽しい季節です。
季節の変わり目は衣替えを行い、衣類の買い足しなども行いますが、
40歳を過ぎると同じようなものを毎年買っていることに気付きます。
世代別のトレンドを追いたい気持ちも分からなくはないのですが、
歳を重ねるごとに自分にとって心地良いものを選ぶ傾向になり、
新たなチャレンジというよりは、自分にとっての定番を大切にしようと想っています。
でも街を歩けばショーウィンドウに新作の服が並び、
あれも良い、これも良いと思ってしまうのですが、値札を見ると気持ちが萎んでしまう。
そう、何でもかんでも値段が高すぎる!
この季節は特に冬物も並んでいることもあり、
「あ、これいいな」と気軽に手に取った商品の値段が10万円を切ることがありません。
「これはめちゃくちゃいいな」と思ったものは大体が30万円以上…
20代の頃は食事を抜いた分のお金を貯めて、
身の丈に合わない値段の高い服を買ったりしていましたが、結局何一つ手元に残っていない。
そういった経験もあって値段が高い服や今の気分で選んだ服は後々に残らない。
そういったことを踏まえると、今あるものを見つめ直す。
その方が自分にとっては最良の選択なのかもしれません。

こちらは去年オーダーした「OTTOMO」のダンスシューズ。
イタリアのブライドルレザーを使用し、以前は厚さのあるビブラムのラバーソールにしていましたが、
厚底は高さが出る分、足を捻挫することが稀にありました。
そこでブランドオーナーの永澤氏に相談したところ、
レザーソールも似合うとのことでソールの張替えを行いました。
スニーカーに近い見た目が重厚なレザーシューズに。
履き心地はすでに慣れたアッパーなので違和感が無いどころか、
何年も履き続けた革靴のように履きやすい。
この歳になると高いお金を払ってまで履き心地の悪い高級靴は必要ではなく、
自分にとって心地の良いものだけで十分。
ブランドがどうだの、話題がどうだのよりも、
作り手の方が親身になってくれるものが何より一番。
ということで身近なものを買い替えたりするのではなく、
より自分に沿えるようにカスタムすることもこれからは良いのかなと思います。
今回はソールの張替えなので値段も買い増しするよりも断然安く済みました。
今年の秋から新たな靴を手に入れた気持ちで、
履きなれた靴を一層愛用できそうです。