生産期間約2年の1967年製グランドセイコーと1966年製ロードマーベル。

生産期間約2年の1967年製グランドセイコーと1966年製ロードマーベル。

本日入荷しました「セイコー・ロードマーベル」と「グランドセイコー44GS」は、

約2年という非常に短い生産期間のセイコー有数のレアモデルたち。

国内外問わずとも入手困難な貴重なアイテムです。

 

 

左のロードマーベルはセイコーの高級機種からどんどん進化し、

1966年に大幅なマイナーチェンジを行った名作。

 

 

実用的な防水仕様のケースとなり、文字盤は視認性の高いアラビアインデックス。

ムーヴメントには秒針規制装置を搭載したCal.5740Bを採用。

後に機械はハイビート化され、その際にも外観のデザインは変更されますが、

ロードマーベルの筆記体表記やサンバースト仕上げの文字盤など、

型番は同じでもロービートモデルならではのディティールも非常にユニークです。

 

当店でも非常に人気の高いロードマーベルはイチオシのアイテムであるのと同時に、

何度か扱ったことのあるこちらのロービートモデルは過去一番のコンディションです。

時計の性質上、文字盤などにダメージを受けやすいので傷んでいるものが多い中、

目立つような大きなダメージが無いのは奇跡とも言えます。

 

 

コンディションの良さに加え時計の大きさも絶妙。

大きすぎず小さすぎない本当にちょうどいい大きさの時計は、

どんなシーンでも活躍してくれること間違いなしです。

 

 

そして今回の入荷で特に推したいのが44GS。

 

 

当時のグランドセイコーは諏訪工場で生産されていましたが、

キングセイコーの工場でもある亀戸工場で初めて登場した通称44GSは、

「幻のグランドセイコー」と言われるほどのレアモデル。

 

ロードマーベルと同様に僅か2年ほどの生産期間とされていますが、

生産数で言えばキングセイコーに比べ数が少なく見かける機会も多くありません。

またコンディションにバラつきが多く、見栄えの良いものが少ないのも現状です。

 

 

文字盤と接地する機械が丸みを帯びているためか、

組み込むときに文字盤が曲がっているものが多いのが44GS。

こちらの個体は多少の変色はありますが文字盤の曲がりは無く、

素晴らしいエイジングを感じられるコンディションです。

 

 

こちらのケースはセイコースタイルと呼ばれるセイコー独自のデザインで、

現行品にも繋がる完成されたデザインを持つもの。

後の45GSは機械のハイビート化に加えケースを小径化するため、

手首周りのサイズが太い方でもお勧めのサイズ感です。

 

現在では国内だけでなく海外からも探されている方が多く、

状態の良いものがなかなか出てこないのが現状です。

当店でも3年ぶりの入荷となり今回で4本目の44GSステンレスモデル。

久しぶりに見ましたが、圧巻のボリュームと風格は、他のGSと一線を画す存在です。

 

今回はセイコーのヴィンテージモデルで特に希少とされる2本が入荷しましたが、

コンディションにも自信のある時計たちです。

今後の入手はますます難しくなる一方なので、この機械は絶対に見逃せませんね!