本日入荷しました「カルティエ・マストタンク」は1990年代にラインナップされたユニークなデザイン。
文字盤の両サイドにプリントされたストレートローマのインデックスが目を惹く一品です。

マストシリーズは文字盤のデザインが豊富で、
各年代でしか見られない特徴的なデザインが魅力的。
こちらは1989年頃から登場し1998年頃まで生産されたデザインのもの。
一瞬「時刻が見えづらい」と思われそうですが、
針の動きに合わせたインデックスを定位置に配置しているので、
通常の時計と同じように時刻を読み取ることができます。
恐らくインデックスの位置だけでなく文字の大きさや、
タペストリーのラインの位置と太さもしっかりと設計され、
時刻を読み取ることができるようにデザインされたのだと思われます。
色々な文字盤のデザインがあるマストタンクの中でも、
実は「デザインする」ことに一番心血を注いだのは、
この文字盤のデザインなのではと思わせてくれます。

文字盤のデザインだけでなくこちらは6時側の表記が「SWISS MADE」となっており、
後年に文字盤交換が行われたことが伺える個体です。
こちらのマストタンクは製造から約30年が経過したものとなるので、
経年によるダメージを防ぐことはできません。
そのため一番目立つパーツの文字盤を交換することで、
時計のコンディションが非常に綺麗に見えます。
さらにケースを再メッキし社外ではありますがガラスを新品に交換しているので、
時計全体のコンディションは新品に近い状態。
ヴィンテージウォッチとは思えない綺麗さも魅力的です。

タンクという芸術品のような腕時計を身に着けたとき、
その雰囲気が格別のものであることが一瞬で伝わります。
やはりタンクはこのサイズだからこそ美しく見えるので、
生産終了となったタンクが話題になるのは、
本能で素晴らしい腕時計だと認識しているのかもしれません。
それに相まって文字盤のデザインが時計の魅力を際立たせてくれる。
そういったことも考えながら歴史ある時計はデザインされたのかもしれません。
色々な想いが馳せる魅力的なアイテムだからこそコンディションにはこだわって欲しい。
そんな気持ちでしっかりとメンテナンスを行いましたので、
この機会をぜひお見逃しなく!
