ブレスレットは金属で作られているため頑丈で、
見た目で劣化しているのが分かりにくいパーツです。
しかしブレスレットも革ベルトと同じ消耗パーツなのです。
ブレスレット時計を毎日使用すれば汚れが溜まり、
長袖などの袖を汚すことがあります。
使用した後にブレスレットを洗浄すればいいのですが、
そこまでされる方はほとんどいません。
多くの場合は汚れが溜まってもそのまま使用されることがほとんど。
それと合わせてブレスレットには使用中の力が加わるので、
金属疲労などで伸びたり切れたりなど破損することも。
そんな時に特殊な構造を持つブレスレットは直せないこともあります。
とは言え破損したブレスレットも何とか直せることもあるので、
ご使用中にブレスレットが切れたら焦りますが諦めないでください。
今回は顧客様の時計のオーバーホールと合わせて、
ブレスレットの修理も行いました。
サントスガルベの初期モデルは、
ブレスレットのコマ自体がコマを挟み込むような構造。
そのため強い力が加わるとコマが外れることがありますが、
多くの場合は締め直しで直せます。
コマの接合部分にバネ棒が通っているので、
穴を削り直してバネ棒を別作します。
その後、コマを締め込み少しポリッシングをすれば完成。
作業工賃は¥8,800で行っておりますが、
状態によっては金額や納期にも変更がありますのでご了承を。
今回は定期メンテナンスも一緒に行いましたが、
ご購入頂いた時計を安心してお使い頂けるように作業をします。
これでまた永く使えますね!