古い時計だと見た瞬間に思えるのは時計のデザインと同時に、
「風防」の素材や形も大きいと思います。
今はあまり使われることのないプラスティック素材で、
丸みのあるドーム型だとヴィンテージらしくて良いなと感じます。
バイクで言えばヘッドライト?ウィンカー?
その大きさや形状で旧車の雰囲気が出るような気がしますが、
ヴィンテージウォッチだとドーム型風防が付いていると、
一層雰囲気が良くなります。
後年はガラス、サファイアクリスタルへと素材が変わり、
ドーム型からフラット型へ形状が変わりますが、
この10数年くらいはサファイアクリスタル素材のドーム型というものもあり、
ヴィンテージのような雰囲気を出したり復刻モデルに使用したりされます。
しかし素材がプラスティック以外だとモダンな感じが否めず、
形をどんなに変えても今っぽさは抜けません。
時計のデザインはもちろんですが、
素材がプラスティックなだけで全然イメージは変わります。
ただプラスティックの素材上の問題もあり、
経年で劣化してしまうのは避けることができません。
写真のように(分かりにくくてすみません)蜘蛛の巣のような線が無数にありますが、
これはプラスティックが劣化している証拠。
こうなると少しの力が加わると風防が割れますので必ず交換をします。
プラスティック製だと劣化はいずれ起こりますが、
素材そのものは安価なので交換費用もそこまで高くありません。
大半は既製品で合わせて取り付けるので、
見た目の違いはほとんど変わらないのですが、
本気で拘る方はオリジナルと全く同じ形状でオーダーメイドされる方もいます。
キズが付きやすくガラスやサファイアクリスタルに比べると強度は低いですが、
何物にも代えがたい雰囲気はプラスティックならでは。
一番目に見えるパーツなだけに販売する際はチェックが欠かせないパーツ。
個人的には時計のデザイン以上に重要視するところかもしれません。
時計への愛着が意外とココだったりするかも。
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