今週の水曜日からアパレルのお店は夏のセールが始まった模様。
なんとなくセールは7月の半ばごろと思っていましたが、
最近では6月終わりから早めに始まるようになったようです。
よく耳にするのが「セールでも欲しいものがない」、
つまり定価でも欲しいものが多くないのにも関わらず、
セールだからとか値段が安いからで言って買うような時代ではないということですね。
自分が子供の頃は親世代がセールを楽しみにしており、
ソワソワするのを見ていただけに少し寂しくも感じます。
とは言えSNSなどの発達もあって通年で欲しいものが買える、
買いたいと思えばスマホを開いて購入すれば翌日には到着する。
そんな便利すぎる世の中でもあるのです。
ただスマホやパソコンの画面で見たものは色や形だけは分かっても、
素材の質感や実際に着用したときの着心地までは分かりません。
そういう考えは「古い」と言われればそれまでですが、
考えが新しくても古くても分からないものは分からないし、
本当に欲しいものは定価でも買いたいと思うだけに、
洋服や靴は店頭へ行って吟味したいとも思うのです。
そんな中、昨日は久しぶりに銀座へ出かけて、
昔からお気に入りの「バーニーズニューヨーク」へ行ってみました。
セールが始まったばかりということもあって、
昼前から思いの外、店内は混雑していました。
一通り見ているとすでに秋冬物も並んでいたりするので、
今のアパレルの先取り具合が早すぎる気もしなくはないのですが、
これから夏本番を迎えるタイミングで分厚いダウンジャケットは…気が早くないかい?
そんな時代と流行に追いつけないオジサンはセール品を物色。
本来は季節前に買いたいものの、
毎年の気候変動が激しすぎて必要なものが分かりづらい。
ある意味セールのタイミングは自分にとって良縁の予感が多いと思いつつ、
昨今のショートパンツの丈の短さがちょっと受け入れられない。
最近の若い方々は身長が高く手足も長い上に顔も小さい。
「西洋体形」と言われた自分たちの世代よりもさらにスタイルの良い人が多いせいで、
洋服も自分たちのような体型だとイマイチ様にならない。
中年以降で本当に服が好きにもかかわらず、
体型がイマイチな人にはスタイルありきの洋服は着られないし、
日本人の9割?は利用したことがあるであろうユニクロは興味がない。
最終手段のアメカジは夏には暑すぎる。
そこで毎回買うものは洋服以外のものになるのです。
我々世代では定番中のド定番「VANS」のスニーカー。
今はどこでも買える便利さと値ごろ感から決して浮気を許さない足元の伴侶。
それがフランケンシュタインを思わせるようなツギハギのふざけ倒したアイテムを発見。
これが思いの外ドツボにハマり即購入。
たまに欲しくなる遊び心のあるスニーカーでさらにセール品。
これはセールでなくても買ったかもしれない。
久しくお台場エリアからほとんど出ることもなく、
銀座は余程のことがない限り行かない街でもあるので、
たまのショップ徘徊が思わない出会いをくれた瞬間。
スマホばかり見ていたらきっと買わないようなアイテムだし出会わないようなもの。
でも実物を見たらめちゃくちゃ良かった。
セールで買い物をしたのはいつ振りか思い出せないほど久しぶりでも、
改めてお店を巡ってみることの大切さを思い出させてもらえた気がします。
炎天下の中を歩くのは非常にツラいけど、
こういうのが買い物の愉しさの一つでもあるのです。
時にはスマホを置いて街に出掛ける。
それも悪くはないのではないでしょうか?