有難くもあり、少し寂しくもあります。

有難くもあり、少し寂しくもあります。

おかげさまで昨日グランドセイコーファーストのプリント文字盤が売り切れとなりました。

当店で扱ってきた腕時計の中でもTOP5に入る希少なアイテム。

売れることは時計屋としては嬉しいものの、

もう同じ個体には出会えないであろうという寂しさもある時計です。

 

 

今回は以前よりお問い合わせを頂いておりました香港在住のお客様。

過去のブログでも書いている通り、今は世界中でセイコーのヴィンテージモデルの評価が上がっており、

各国でコミュニティも盛んに開かれていたりするそうです。

 

当然、日本でも熱烈なファンが多い一方で、

相変わらず舶来品の方が好まれる傾向をどうにか変えたい。

自分たちが生まれ育った国にそれだけ素晴らしいものがあるのに、

海外で評価が上がってから日本でブームになる傾向があります。

 

日本人として、そして時計好きとして正当に評価すべきは国産腕時計であって欲しいし、

時計好きを自負するなら何か一つは持って欲しいのも国産腕時計。

そんな想いで開業当初からセイコーをはじめとする国産腕時計を扱ってきました。

 

今回は香港の方に貴重な一本が渡りましたが、

もし同じ時計が入荷することがあれば自分用にしたい。

そんなことを想う今日でした。