湿気を侮るなかれ。

湿気を侮るなかれ。

時計は…

水に弱い、衝撃に弱い、磁気に弱い、

そんなアイテムです。

なのでご利用の際はもちろん保管の際もぜひ注意して頂きたいのですが、

それと併せて「湿気」にもお気を付けください。

湿気の影響を受けるとケース内部に湿気が溜まり、

文字盤やムーヴメントが錆びる原因となります。

さらに進行するとカビのようなものが生えるので、

パーツの修復ができなくなることもあります。

 

こちらの機械はカルティエでよく使われるSMサイズ用のクォーツムーヴメント。

回路のコイル部分を赤い樹脂のようなものでコーティングしているので、

比較的新しい機械です。

しかし湿気の強い影響でこの機械はもう使えません。

 

今の日本では梅雨や夏場の雨の日は湿度がとにかく高くて蒸し暑い。

時計にとっても良い環境とは言えませんので、

雨の日などのご使用は控えるのに限ります。

 

とは言え急な雨もあればどうしても時計を必要とすることもあるはず。

そんな時はとにかく時計が濡れないように注意し、

屋外ではあまり使用しないようにポーチなどに入れてバッグで保管。

除湿剤などは必要ありませんが、

目に見えない湿気には十分気を付けてくださいね。