今回の移転先となるお台場に構える「The SOHO」は、
2010年に竣工された当時では世界最大級の「シェアオフィス」。
なので路面店ではないのです。
お台場を舞台にした某有名ドラマ&映画シリーズや、
最近話題のドラマでも撮影の舞台となり、
洗練された外観や吹き抜けのエントランスからは、
カラフルな扉が並ぶユニークな建物。
建築デザイナー「片山正通」氏によるデザインや、
館内のBGMは日本ファッション界の重鎮でDJでもある「藤原ヒロシ」氏。
1階エントランスに商談席、2階にミーティングスペースがあり、
施設内にフィットネスジム、スパ(現在使用不可)、シャワールーム、ランドリー、
そしてバーやカフェを併設しており、
東京らしい仕事に対する考え方が生活で密着しているようなオフィスビルです。
ここのテナントは以前のブログに書いた県内移転や海外進出の際に、
「どんなところで働きたいか?」を参考にできるようネットで探していた時に発見。
都内に住んでいた頃に立ち寄る場所でもなかったので、
ここの存在を知ることはありませんでしたが、
「こんな素敵なところで仕事ができたらいいな」くらいに思っていました。
自分たちが子育てをしながら仕事をしていることもあり、
仕事に対しての優先順位は一番ではありませんが、
生きていく上で「やらない」という選択肢は今はありません。
でも「どのような」働き方かを考えた時に、
辛く働くよりは楽しく幸せに働きたい。
そんな想いを叶えてくれる場所です。
そして昨今、物騒な事件も多く、
弊社も今年6月から完全予約制としましたが、
この決断は今の世の中を考えた上で致し方のないことですが、
かなり不本意なことでもあります。
本来、多くの方にヴィンテーウォッチを愉しんでもらいたいという想いから、
「時計屋」という敷居が高く入りにくそうなイメージのあるお店を、
少しでも入りやすいように間口を広げていました。
しかしコロナウィルスの影響なのか強盗も急激に増え、
今では時間に関係なく事件が起きています。
そんな時に予約制にすることで少しでも防犯対策を行ったとしても、
お店自体が変わるわけではありません。
お金をかけて内装を変え防犯設備を完璧にするとしても、
莫大な費用となるので現実的ではありません。
移転するとしても防犯設備が整っている建物自体が高額な家賃で、
内装にお金をかけることと変わりません。
そもそも仕事は生活と密着した切り離せない存在。
強盗などに怯えながら仕事をすることに意味は無く、
自分たちがやりたいことを精一杯やる場所なので、
楽しくなければ仕事自体に何の魅力もありません。
今回のテナントは外観や設備の良さも魅力ですが、
前回のブログに書いたようにアクセスも都内屈指の便利さ。
交通機関をはじめ車でも非常に利便性が高く、
お客様が来られるときはもちろん、
自分たちが出かけるときにも良い場所です。
正直なところ営業時間中が常に忙しいわけではなく、
空いた時間に近隣に出掛けるなり施設内のジムを利用するなり、
働きながら日々の生活を充実できる最高のステージ。
「ヴィンテーウォッチを通したライフスタイルの提案」を掲げる弊社にとって、
これほどコンセプトに合う物件はありません。
ここまで考えた上で気になる家賃は、
福岡と築地を合わせた金額とほぼ同じ。
入居の費用も都内にありがちな「保証金10か月」なんて金額ではなく、
スタートアップ企業でも気軽には入れる金額。
さらにジム代やちょっと帰りに一杯飲みたいなどの金額や時間を考えれば、
相当な金額に当たるほどの節約ができます。
どのお店でも家賃などの固定費や内装費などは商品代金に反映されるので、
店舗にお金をかけた分だけ商品代金は上がります。
今回の移転で最初の手出しはありますが、
総合的に判断すると商品の大幅な値上げはしなくても済みそうですが、
仕入れなどの高騰は避けられませんのでご容赦ください。
そういった細かい部分も考えていくと、
今回の移転は商品の販売価格の維持が前提として、
セキュリティの強化や店舗そのものを充実させる機会となります。
外観はめちゃくちゃオシャレだし商談スペースもテンションが上がるデザイン。
施設の裏側にはコインパーキングもあり、
さらに建物の隣はアノ人の勤務先でも有名な「東京湾岸警察署」。
恐らく今現在で考え得るテナントでは断トツの物件。
すでに契約はしているものの準備がまだまだ。
12月末のスタートを目指していますが、
詳細は追ってお知らせいたします‼
次回で今回の移転に関する最終話「夢が叶う手前」。