先日ご依頼いただいたロレックス・デイトジャストのレディースモデル。
長年、弊社をご贔屓にしてくださる顧客様は九州と反対の北海道から。
時計のご購入やお持ち込みの修理を合わせると、
今までご依頼いただいた数は相当なもの。
遠い北海道からご依頼頂けるのもテクノロジーの進化した現代だからこそ。
今回は長年使われていたデイトジャストのオーバーホール。
今まで一度も修理をされたことが無いらしく動作しない模様。
こちらが1995年頃のものなので、
30年弱ノーメンテナンスでついこの前まで動いていたことも奇跡的ですが、
さすがにオーバーホールをサボり過ぎです(笑)
今回は「徹底的に直してください」というお達しがあったので、
オーバーホールと一緒に内部パーツ交換、
外装の新品仕上げも行いました。
今回は
オーバーホール¥27,500
新品仕上げ¥11,000
ゼンマイ交換¥8,800
香箱芯交換¥11,000
合計¥57,200送料込み
今のところは80年代以降のハイビートムーヴメントでも、
新品パーツの手配ができますが、
時計と同様にパーツ代も高騰しています。
今は調子良く時計が動いていても長らくメンテナンスをしないと、
最終的に時計は動かなくなります。
その原因が油切れなのかパーツの摩耗なのかによって修理代金も大きく変わります。
今回はそこまで大きな修理にはなりませんでしたが、
歯車の交換やローター芯の交換なども追加されると、
修理代金だけで10万円は軽く超えてきます。
ロレックスのような高回転ローターの機械は「機械油」が命とも言えるほど、
維持するためにメンテナンスがとにかく重要です。
いくら高価な時計を買ってもメンテナンスをしなければ、
いずれは止まってしまいます。
その時に直せる時計であればいいのですが、
パーツが無い場合や特殊な構造の時計は私たちでも直せません。
時計に「いくら使った」ではなく、
「定期的にメンテナンスをした」の方がカッコいい気がします。
大切な時計だからこそメンテナンスも同じくらい大切に。