先日入荷したカルティエ・タンクルイ。
カルティエのシンボル的存在でドレスウォッチの決定版と言える時計です。
この時計の本当の良さはきっと若いうちには気付けないもの。
歳を重ねて初めて気付くことができる奥深い魅力がある時計です。
食べ物で言えば食材や調味料がたくさん使われている複雑なものは、
華やかな見た目もあって年齢が若く体力があるときには嬉しいものですが、
歳を重ねて食の好みが変わり「刺身」だけで食事が済ませられるようになると、
ただそれだけで良くてあれやこれやは辛く思えてくるもの。
時計も似たようなところがあるようで、
例年の夏のように服装を気にしていられないほど蒸し暑く、
何も考えず手に取れる時計は非常に重宝します。
世の中がどんなに便利になっても服装=マナーだと思いますので、
中年男性のダラしのない恰好や半袖半ズボンの露出が多い服装は、
目も当てられれないものだったりします。
「好きな格好をすればいい」のは個人の自由ですが、
相手を思いやる気持ちを持つのであれば「自分勝手」というわけにもいきません。
とは言えフォーマルなシーン以外のカッチリした服装は重苦しいので、
色落ちしたデニムやホワイトデニムなどに、
こういった時計を合わせるのも個人的に好きだったりします。
もちろんスーツに最高にハマる時計であることは言うまでもありません。
便利なスマートウォッチを選ぶ理由が分かる反面、
シンプルで無駄がなく芸術的に美しい時計がより良く思えてきます。
理由は単純で「何も考えなくとも最高の時計」だからです。
普通の時計屋さんのブログでは時計の歴史や蘊蓄やらを書き連ねるのでしょうが、
便利な世の中にそういったものはスマホ一台で調べられます。
だからこそ自分の想いや考えは自分の言葉で書く方が、
時計に対しての考え方も広がるのではないでしょうか?
まぁボヤキと言えばそうですが(笑)
もしカルティエのタンクと言う時計をデニムに合わせるというアイデアが無かった方は、
こういう使い方もあるのだと知って頂けると嬉しいですし、
色々な合わせ方にチャレンジして欲しい。
時計は使ってこそ本領を発揮できるもの。
時計は面白いものですからね‼
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