先日、顧客様からお預かりした時計の修理が完了し無事に納品。
他店様では「修理できない」または「スイス送りで20万円以上修理代が掛かる」と言われたそうなので、
弊社にお持ち込み頂きました。
1990年代頃のモデル名表記無しのオメガのクロノグラフ。
ケース素材は18金イエローゴールド製のハイエンドモデル。
機械はスピードマスター同様「Cal.861」。
今回は不意に落とされてしまいガラスの破損があったため、
オーバーホールとガラス交換、
そしてキズがかなり付いたので新品仕上げをご依頼頂きました。
しばらくオーバーホールをされておらず、
動きが悪いため修理を依頼しようと思った矢先の事故。
ガラスが割れるほどなのでかなりの惨事だったのだと思われ、
近所の時計店では断られて直せない。
正規店に持ち込むと修理の概算だけで高額。
一時は直すことを諦めたそうです。
今回お持ち込み頂き内部のチェックを行い、
3番車の破損があったので交換。
ガラスは別作ですがフラットガラスなので直らないことはありません。
外装の研磨もケースの形状を変えないように作業をし、
オーバーホールはこの辺の機械であれば問題なし。
今回は
オーバーホール¥44,000
新品仕上げ¥11,000
3番車交換¥13,200
ガラス別作¥24,200
ベルトピン取付サービス
合計¥92,400
ガラスの別作に時間が掛かったため納期が2か月半掛かりましたが、
無事に修理完了です。
時計は年代によって機械が直しやすいものもあり、
時計を見てみないと分かりませんが直ることの方が多い。
自社開発系ムーヴメントだと破損は直せないことがありますが、
オメガなどのように共通パーツがあれば何とかなります。
他店様で断られて諦める前に先ずは修理のご相談を。
案外「簡単」な修理の場合もあるので、
絶対に諦めずご連絡くださいね‼