時代はもう「高級志向」ではない?

時代はもう「高級志向」ではない?

最近のニュースは一層ネガティブな内容が増え、

自分が子供の頃より確実に暗いニュースが多く報道されています…多分。

そういったこともあってなのか、

「自分は他の人よりは…」の一つに「高級志向」というものがある気がします。

 

コロナウィルス以降の物価高騰の影響もあり、

何を買うにもお手頃なものが少なくなり、

どちらかと言えば「値段が高い!」と驚く機会が増えました。

 

今やブランド品を何かの記念で買える人も限られ、

定期的に消費できる人は減ったと思いますが、

一方で買える人の消費額は増えているとかいないとか。

「格差」というものは確実に、

そして着実に広がっていることを実感します。

 

かくいう自分はそれなりに高額なものを販売していますが、

俗に言うリユース品に数えられる業種なので、

販売価格は「自分だったら」を一つの基準に決めています。

 

それと同時に「ヴィンテージウォッチ」にこだわりを持って、

今から10年前に起業しましたが、

それはごく単純な理由で「ヴィンテージ品の方が面白くて好き」だから。

 

過去にありえないほどの金額をあらゆるもので消費し、

結局、手元には何も残っていない。

それこそ「コスパの悪い」ことをしてきたわけですが、

そこで見出したことこそ今のお店でやっていること。

 

ヴィンテージの方がデザインも雰囲気もしっくりくるし、

新品よりも一部を除いて安く買える。

デザインが良くて安いなら文句はありませんが、

「クォリティ」の高さも考えられることでベストな選択をしておりますので、

この10年でヴィンテージ品のイメージを少しでも変えられた?気がします。

 

「自分ならこんなお店で買いたい‼」をテーマに運営しているので、

可能な限りお客様のご要望にもちゃんと応えられていると思いますが、

「時代の流れに乗れているだけで上手くいっているだけ」と自分に言い聞かせ、

慢心せず精進したいといつも思います。

 

話を戻すと高級志向も時代によって価値観が変わるので、

今の流行りは10年後には180℃変わっているなんてザラ。

プレタポルテなんかはよく分かりやすいと思いますが、

10年前のコレクションで高く評価されても今は誰も着ていない。

 

今は良い意味でも悪い意味でも高級品は非常に騒がれますが、

ヴィンテージはこの先も普遍的な存在であると信じています。

ヴィンテージは昔の人たちが本気で考え抜いた結果で、

その解釈は「自然体」であることだと思います。

きっと10年後も空は青く海は広くあるだろうし、

良いものは何年経っても良いと評価されているはず。

 

自分の選んだ道が間違いでなかったと思えたら良いですね!