赤い、紅い文字盤とリューズ。

赤い、紅い文字盤とリューズ。

本日かなり久しぶりの入荷となった「カルティエ・サントスガルベ」のボルドー文字盤。

こういう場合は「赤い」なのか「紅い」なのか正解は分かりませんが、

何となく「Red=赤」、「Bordeaux=紅」な気がします。

 

今では使われることのないボルドーカラーの文字盤は、

カルティエのシンボルカラーをイメージした深みのある色。

文字盤だけでなくリューズのスピネルにも同じ色を使うあたりに「粋」を感じます。

同日に入荷したグレーは通常通りブルースピネルなので、

何となくこの時計への意気込みが当時はあったのかもと勝手な推測をしております。

 

個人的に腕時計は実用品であるのと同時に、

装いに一味加える「エッセンス」のようなものだと思うので、

こういう時計をさり気なく身に着けている人は洒落者だと思いますし、

時計自体の面白さも感じられるので非常に良い時計だと思います。

 

恐らくこういった時計を好んで買われる方や使われる方は、

洋服や靴などのファッションも好きな方だろうし、

「嗜好品」という意味を深く理解してくださっている方たちだと思います。

 

故セルジュ・ゲンスブールを思わせるようなフランス的な時計。

奇しくもカルティエもフランスの会社ということもあってか、

1980年代のフランス製品というのは「華」があって良い。

だから今も色褪せない魅力を感じるのかもしれません。

文字盤の色だけで強烈なインパクトを与えるアイテムなので装いは至極シンプルに。

黒×グレー×白のモノトーンにボルドーが映える。

こんな雰囲気を持つ時計は新製品で現れる日は来るのでしょうか?

 

来たら来たで嬉しいけど、

きっと商業主義的な世の流れではないだろうな~。

だからこそオリジナルモデルの価値が一層高まるわけですが。

 

そんな持っていると「ムフフ…」とニヤニヤしてしまう時計です。

売れたら次回は…多分ないです(笑)

押し売りはする気はありませんがお早めに。