先日東京に行った際に出会えた幼馴染と東京で1番の友人。
開始すぐに意気投合して向かった2軒目は、
銀座らしい老舗のバーでした。
銀座と言えば1本何万円、何十万円もするようなワインやシャンパン、
ウィスキーなどを揃えたバーのイメージがあるかもしれません。
そういう高級なお店も一部ありますが、
戦前から営業している庶民派の老舗もあります。
今回、友人に連れて行ってもらったのが1928年創業「ルパン」。
路地裏のさらに裏の地下にある、
銀座の地理が分かっていても迷う名店中の名店。
太宰治などの文豪も通ったとされる雰囲気抜群のバーなのです。
2軒目ともなれば酔っぱらい過ぎて何を話したか覚えていませんが、
お店の雰囲気や働いているのが中年ではなく老人(失礼)。
おじいちゃんのバーテンダーだけでなくホールはおばあちゃん世代の人たち。
こういうお店があるのも都内ならではで、
今風では決してない歴史の重みを感じるお店があるところが嬉しい。
おススメは色々あるそうですが、
友人に勧められたゴールデンフィズという卵黄入りのお酒が、
1軒目の重ための中華料理を和らげてくれるあっさりな味わい。
満員の店内でせかせか働く店員さんも、
自分たちのような小僧にも自分の子供のように接してくれます。
こういった本気の老舗は年々少なくなっているようですが、
東京へ行った時の楽しみの一つは「歴史を感じる」こと。
かつて銀座で勤務していた頃の老舗も減り、
どんどん新しいお店が建ち並ぶこともいいのですが、
少し寂しく感じるときもあります。
次はいつ東京へ行くか決まっていませんが、
ここのお店の常連になってみたい、
そして店内に自分の会社のパンフレットでも置いてもらいたい、
そんな野望に満ち溢れた夜でした…なんてね(笑)