60年前に完成しているグランドセイコーの「基礎」。

60年前に完成しているグランドセイコーの「基礎」。

かなり久しぶりの入荷となった「グランドセイコー2nd」の前期と後期。

コンディションの良い個体に拘っているだけに、

今回の2本は自信を持ってお勧めできるアイテムです。

1960年にファーストモデルが誕生し、

1964年頃にセカンドモデルが登場。

 

実際は1963年11月ごろにはセカンドモデルは完成していると思われ、

過去の取り扱いでも1963年製造は存在しますが、

数年どころか数か月単位でディティールの変更が多数行われたのも、

セカンドモデルの特徴と言えます。

 

その最大の違いは文字盤に「クロノメーター」か「GS」の表記かで、

前期と後期に分けられることが多いのですが、

その中でもさらに細分化すると…

本当に多すぎるのがセカンドです(笑)

 

細かい違いはありますがパッと見た時に何か気付くはず。

そう現行品「みたい」なデザインの時計。

大振りでシンプルであり、

どこか武骨さもある雰囲気。

細かく言えば違いますが、

大まかなところはこの時計から始まったといえます。

 

後に登場する「セイコースタイル」と言われる、

セイコー独自のケースデザインのものが44GSから登場しますが、

基本的なデザイン設計はセカンドがベースと思われます。

 

何というかカルティエのタンクにも通じますが、

数十年も基本が変わらない「普遍的」なデザインを持つ時計は、

時代がどんなに変わってもブレない魅力があり、

積み重ねた「歴史」を感じます。

 

時計は舶来品の方が華やかで話題になりますが、

日本人だからこそ日本製の素晴らしさを実感できる。

意外と日本製…来てますよ!