今回の東京への出張はお客様との商談はもちろんですが、
以前から伺いたかった友人のアトリエへ訪問すること。
彼是15年という長い付き合いになる「OTTOMO」ブランドオーナーの「永澤友浩」氏。
誰もが知っている某有名ブランド企業の倉庫業務をしていた頃に出会い、
同じグループで仕事や施設の案内をしてもらったことから始まります。
見た目が「本当に日本人?」と聞くくらい顔と髭が濃くて手足が長い。
さらに初めて出会った日が雨だったこともあり、
天然パーマ頭の永澤氏の頭が爆発気味だったことが一層の外国人感を演出。
「俺、生粋の日本人で市川出身よ(笑)」という会話から始まったことを覚えています。
それから色々な話をしていく内に妙にウマが合い、
仕事終わりに飲みに行く仲となり、
話を聞けば靴職人になるためにイタリアへ単身乗り込んだとか。
20代前半の頃に知り合いも誰もおらず行った先のイタリア。
修行先はイタリア靴の名匠「ロベルト・ウゴリーニ」氏。
靴好きなら必ず聞いたことのあるほど著名な靴職人の一人で、
日本では「スピーゴラ」、「コルノブルゥ」もウゴリーニ氏の弟子として有名。
当の本人は日本にいたころにイタリア語教室で猛勉強をしたから言葉は何とかなったものの、
弟子入り生活は極貧でとにかく大変だったとか。
それでも靴に対する情熱とイタリアでの生活の楽しさが原動力になったそうで、
そんな話をいつも聞かせてもらえることが自分にとって本当に刺激的でした。
それから靴の修理をお願いしたり夜遊びしたり。
1年ほど一緒に働いてそれぞれ別の道を歩むようになりましたが、
それからも何だかんだで仲が続き、
自分が広島で起業した後も連絡を取り合っていました。
しかしコロナウィルスの影響もありしばらく会う機会に恵まれませんでしたが、
実に7年ぶりの再会と同時にアトリエのオープンと、
めでたくご結婚という嬉しい話がまとめてやって来ました。
久しぶりに見る作品は本人も語るぐらい以前よりもアップデートされており、
待ちに待った期待の新星が始動したことを実感させてくれます。
各製品は採寸から始まり基本はハンドメイド。
完全なビスポークシューズ(注文靴)で価格は約¥60,000~だそうです。
過去に何度か作品を見せてもらっており、
根拠はありませんが「ブランドを始めたら絶対に売れる」と思っていましたが、
事実すでに受注が多くて製作が追い付いていないとか。
そこまで表立って行われていないですが受注会も毎回評判がかなり良いそうです。
ブランド立ち上げと同時にレディースシューズの製作も行っており奥様用の靴が展示してあります。
これがめちゃくちゃ可愛い。
靴だけでなく音楽やサブカルチャーなど、
多くの事柄に造詣が深い永澤氏のセンスの良さは少し話しただけで伝わるはず。
同時に職人気質とクセがかなり強いので、
オーダーの際は恰好を付けずに分からないことは素直に聞く姿勢が大事。
まぁ職人さん相手の会話は「素直さ」が大事なのは共通ですね。
ちなみに自分も今回のアトリエ訪問で早速オーダーしました。
出来上がるのが早ければ2か月後。
ショートブーツなので焦りませんが多分ここの革靴以外は買わないと思います。
もう既製品に面白さを感じないのと、
OTTOMOが売れるようになったら今の値段では買えなくなります。
製品の良さはもちろん本人の人柄の良さも間違いないので、
これから日本有数の靴職人さんに数えらえることでしょう。
アトリエの場所は墨田区の曳舟(ひきふね)駅から徒歩7分ほど。
都市部から少し離れますが商談場所はご相談いただければ自転車?で伺うそうです。
OTTOMO | OFFICE-N Atelier & Garally
〒131-0032
東京都墨田区東向島3-33-1 google map
アトリエの営業時間等は「OTTOMO公式インスタグラム」で確認できます。