この季節になると乗りたくなります。

この季節になると乗りたくなります。

お店を始めるようになって止めざる負えなくなったのが「バイク」。
高校生の頃から続いた趣味?あるいは好きなものの一つで、
車の運転が下手(笑)なので車に興味が持てない代わりに、
事故をしたにもかかわらず乗り続けたバイクは、
この季節になるとやはり乗りたくなります。

男性だと機械ものが好きな人たちも多く、
時計をはじめカメラ、車、楽器など数多くありますが、
「風と一体化できる」というありがちなクサい言葉も似合うのが唯一バイクでしょう。
ある意味これほど人を魅了できるのもバイクならではかと思っています。

時計と一緒でバイクも「旧い」ものが好きで、
高校生の頃に雑誌で初めて見た「HONDA CB750K」は、
今も昔もいつの日か手に入れたい憧れの1台。
このバイクがきっかけでバイクにのめり込むようになった人も少なくないはず。
キャンディカラーの外装に4本出しのマフラー、
威風堂々とした佇まいを初めて見たときの衝撃は今でも忘れられません。

とは言え以前乗っていた「KAWASAKI KZ1000」も同世代の旧いバイクで、
7年くらい乗っていたものの、
子供が生まれたと同時期にお店をはじめて乗る時間が無くなり、
泣く泣く手放したのはやむを得ないとは言え、
少し寂しくもあります。
東京から房総半島へ夫婦で何度も行って、
お気に入りのピザ屋さんへ何度も足を運び、
伊勢神宮へ初めて行ったりしたのも良い思い出。
バイクも大事だけどそれ以上に家族やお店も大切だったので、
手放したことを悔いても仕方がありません。

バイクを手放してから3年ほど経ちますが、
梅雨入りする前のこの季節は、
バイク乗りにとっては一年の中でで一番のバイクの季節。
昼間は少し暑くて夜は少し寒い。
よく「真夏にバイクを乗っても涼しそう」なんて言われますがとんでもない。
真夏は太陽とアスファルト、車の熱でオーブン状態。
それとバイクのコンディションも悪くなりやすいので、
夏場は極力バイクに乗らないようにしていました。
冬場は言うまでもありませんが、
悲しいかなバイクのコンディションはめちゃくちゃ良くなるという(笑)

今年はコロナウィルスの影響もあってツーリングされている方は少なく感じますが、
時々バイクを乗っている方を見ると羨ましくあります。
そんな時に見かけたのがこちらのバイク。



新型の「KAWASAKI Z900RS」
自分が乗っていたバイクの系譜に当たる最新型。
賛否あるでしょうが現行車も決して悪いものではありません。
実車を一度見に行きましたが本当によくできている。
まぁ言い方を変えれば「優等生」過ぎる気もしますが、
自分が乗っていたものから約40年以上も経てば、
各箇所改良もされてよくもなりますね。
ただガソリンがハイオク指定なのはどうだろう?

車もそうですがバイクも一緒で「安全第一」が行き過ぎて、
社外のパーツに変える必要が無いのは良いような悪いような。
各パーツの精度が高すぎて変える必要がないのも現行車の良いところでしょうが、
車やバイクを自分に合わせて「カスタム」するのも一つの魅力。

でも父親には「イジらなきゃ乗れないバイクに魅力はない」というのも納得できる部分。
「純正」がカッコ良くないバイクは確かに魅力をあまり感じません。
そういう意味では現行車は各メーカー本当に研究された製品が販売されていると感じます。
さらに現行車が凄いのが「乗った時に初めてバイクが一層カッコよく見える」ところ。

昔乗っていたハーレー・スポーツスターは当時の現行中古車を乗っていましたが、
旧型からデザインが大幅に変更され世間では不評。
確かに単体で見るとボテッとした印象でしたが、
乗った時に初めてバイクらしい表情に変わるんですね。
後にこのバイクは嫁が乗ることになるのですが一緒にツーリングへ行くと、
確かに人が乗っている方がカッコよく見えるんです。
そういった意味でも現行車はよくできているような気がします。

旧車はそこまで考えられていると思いませんが、
当時の最大限の技術で世界と競争していた感じはします。
今のようなインターネットもない時代に、
情報を得るため色々な人が活躍し、
多くの人たちが試行錯誤をしていた。
そういったことを書籍などから読み取れますが、
どちらが良い悪いではなく、
それぞれの時代、それぞれの製品に魅力はあるのだと思います。

旧いものの良さや魅力はは当然現行品を凌駕すると思いますが、
全てに置いて優れているとは思いません。
過去の製品があるからこそ多くのことを研究し、
それをより良くしたものが現行の製品となるわけですが、
現行品もいつの日か古くなりより良い製品が今後も生まれるはず。
でも必要なのは「自分にとって何が必要か?」ということ。

金銭面だけのことを考えても製品本来の魅力は感じられませんが、
その製品がどういった意図を持って生まれたのか、
どういった経緯で生まれたのかを考えると、
一層の愛着を持って接することができると思います。
インターネットでもそういった情報は一部手に入れらえますが、
何よりもお店の方からそういった話しが聞けるのも製品に対する面白さだと思います。

特に機械ものを扱っているお店の方は、
扱う製品が「本当に好き」な方が多い。
それ故かなり深い知識を持っていることが多いので、
思わぬこぼれ話が聞けるかもしれません。
言えることは何よりも相手への「コミュニケーション」が大事ということ。
今だけではなくこれからもずっと付き合えるものこそ、
コミュニケーションが取れるかどうかで今後も大きく変わります。

先ずは知らないことを遠慮せずお店の方へどんどん聞いてみましょう‼

織田哲郎「いつまでも変わらぬ愛を」