久しぶりにワクワクドキドキしました(笑)

久しぶりにワクワクドキドキしました(笑)

最近ファッションネタ多めですが、
この季節から春物や夏物を買うのが狙い目。
各ブランドの春物は年始ごろから販売が始まります。

しかし新作にあまり興味のない自分としては、
古着屋やリサイクルショップの「投げ売り」狙い。
春物、夏物が今まで売れ残って破格のセールになっていたり、
型落ち過ぎて買い手がつかないものは二束三文?級に安くなっていたり。
そこに年末年始のセールが重なってさらに安く買えるチャンスでもあります。

普段から「値段だけで判断するな!」と言っておきながら、
安く買おうということを推奨してみたり、
どっち付かずなことを言っているような気がしますが、
時計やアクセサリー、靴などの長く使えるものは値段より「質」や「条件」、
洋服のように季節やトレンドなどがある流動的なものは「ある程度の値段」、
そういう感じで言い方を変えているつもりなので、
一緒くたではないということです。

男性のファッションの場合は女性と違ってトレンドを追うよりは「スタイル」を持ってほしい。
女性が着飾ることは絶対的に必要なことだし、
それは人類史で長い歴史があることがわかりますが、
男性がトレンドばかりを追うのはあまりカッコいいとは思いません。
トレンドを追うことを否定はしませんが、
「流行りもの」や「流行色」つまり「流行=ファッション」よりも、
どんな時代でも自分らしさを持つ「スタイル」のある男性の方がカッコいい。
自分はそんな気がします。

そんな自分は基本的にジーンズ=デニムパンツに、
春夏はTシャツかポロシャツ、
秋冬はニットを着るのが定番になっています。
といよりそれ以外の選択肢が思いつきません(笑)
今のような真冬はその上にアウターを着たりブーツを履くくらいで、
それは季節に合わせて調整をするという服本来の着方であって、
時計以外の余計なアクセサリーやバッグはほとんど持ちません。
あとはシーンに合わせた服装をするくらいですが、
せいぜいスーツかジャケパン。
それも何年も前にオーダーしたものを未だに着るくらい。

しかし週5回は履いているデニムには、
ファッションに興味を持ち始めた頃からのこだわりがあります。
前置きが本当に長くなりましたね(笑)

個人的にファッションが本当に楽しいと思った時代は、
ディオールオムのデザイナーにかの有名な「エディ・スリマン」が就任した2003年~2007年頃。
その頃は20代前半だったので、
当時大人気だったドルチェ&ガッバーナやグッチ、
ニール・バレットやディースクエアードにものすごく憧れたものの、
さほど給料が良かったわけではなかったので中々買えず。

とは言え給料のほとんどを買い物に費やしていた買い物ジャンキーでしたが、
東京に住んでいるとモノだけでなく多くの誘惑もあり、
貯金どころか毎月の家賃を払うのも大変なほどお金がありませんでした。
それでも今振り返れば本当に楽しい毎日だったし、
その頃の苦労などを経験したから今があると胸を張って言えます…
買い物ジャンキーなのを自慢していいかどうかはわかりませんが(笑)

その頃のファッションは今のようにネットが普及していなかったので、
基本はお店巡りをしながら自分のお気に入りを試着して買う。
時間とお金の浪費だと今の若い子には思えるかもしれませんが、
外に出てお店に行くことでスタッフの方や他のお客さんと話せたり、
色々な人を参考にできたりしたので、
それはそれで楽しかった思い出があります。

当時はヘルムート・ラング(本人在籍時)と、
それを模倣?したようなA.P.Cが大好きでしたが、
エディ・スリマンがデザインしたディオールオムは衝撃そのもの。
恐らくファッションに興味のある多くの人たちを魅了したと思います。

ドルガバなどは外国人体型のガッシリした人に似合うものが多かったのですが、
華奢な日本人にも似合うディオールオムは連日同い年くらいの男性で込み合っていました。
エディが退任してからクリス・ヴァン・アッシュにデザイナーが変わって、
海外でのディオールオムの売り上げが上がったそうですが、
それはエディのデザインが日本人でもタイトなものだったので、
骨太な外国人には着られなかったという話を聞いたことがあります。

とは言え自分も細い方ではないので、
身長に対してサイズが48を着ていたからイマイチ様にならない。
当時は好きで着ていたから関係ないと思っていましたが、
当時のディオールオムは股下80cm以上で体脂肪率10%以下の高身長の人向け?
そうでないと見栄えがしない洋服だった気がします。

それでもディオールオムのカッコよさに惹かれてデニムとレザーは買いましたが、
ファッションに興味を持ち始めた中学生の頃からデニムだけは拘っていることもあり、
さらにドルガバとニールバレットのデニムを履き回していたのも楽しい思い出。
そのおかげでお金が無かったのは言うまでもありませんが、
それでもファッションが楽しいと思えたからこそ、
そういう経験ができたことは良かったのだと思います。

そんなノスタルジックな思い出に浸った理由が、
数年ぶりに「RAZORLIGHT」のアルバムを聴いてから。
確かディオールオムの2005年秋冬のBGMとモデルを担当したのがこのバンド。
ボーカルのジョニーとベースのカールがとにかくスタイルが良くて超美形。
ライブに行ったときもカッコ良すぎて5回は気絶しました。
そんなレイザーライトの音楽を聴くと当時の思い出が蘇り、
妙にディオールオムのデニムが欲しくなったんです(笑)




これもリサイクルショップのセール品。
並行輸入品と思われるタグも付いており使用頻度もかなり少なめな極上品。
当時はこれが10万円くらいしたのに、
今となってはビックリするくらい安い。
まぁ今から15年くらい前のものなので値段云々ではありませんが、
しかし15年近く経っているって…
このデニムもヴィンテージ品じゃん(笑)

当時は正規店で購入すると定価でおいそれとは買えなかったので、
並行輸入のお店をたくさん回りました。
特にお気に入りだったのが渋谷駅の井の頭口近くにあったお店。
名前は忘れましたが毎週何かしらのアイテムが入荷してくるので、
当時の帰り道ということもありほぼ毎週通っていました。
並行輸入といっても人気商品は定価から10%~20%くらいしか安くありませんが、
時々見つける掘り出し物にはテンションが上がっていました。

そんなディオールオムのデニムは元々丈が長めで、
それをルーズソックスみたいにクシュクシュにして履くのが当時の履き方。
今だとだらしなく見えそうですが、
当時はそういう恰好をした人たちが本当に多かった。
ちなみに90年代は10cm幅にロールアップするのが「ジーパン」の履き方だったので、
そろそろ裾をルーズ目に履く時代が再来するかもしれませんね!

とは言え自分もオッサン(笑)なので、
ちゃんと裾上げをして履こうかなと思っています。
これは今風に短めよりはワンクッション入るくらい少し長めで良いのかな?
色落ち感が季節的に合わないので、
春が近づくに連れて出番を増やしていこうと思います。

最近のファッションは「正解」か「不正解」かの2択で別けたがっているような気がしますが、
そもそも2択だけで選べっていう方が不正解な気がします。
ファッションは自己表現だしもっと自由なもの。
2つの選択肢だけで選べるほど簡単なものではないし、
そんな狭い考えだと本当につからないもの。
自分が好きなものを好きなように選べるのがファッションの面白さではないでしょうか?

だからどんな選択肢も全てが「正解」。
そう思えばどんなものも素敵に思えてくるはず。

Dior Homme Autumn Winter 2005 "In The Morning" By Hedi Slimane Runway Campaign