この並びを待っていました①

この並びを待っていました①

かなり久しぶりに色違いで揃ったロードマーベルの彫り文字盤。



この時計については過去のブログはもちろん、
ネットを調べればたくさんの情報が出てきますので、
今更ご紹介することはないかもしれません。

ただ時計のウンヌンよりも、
この時計が色違いで揃うことは本当に稀。
というのも金張りは時々入荷しますが、
ステンレスはあまり出てこない時計の一つ。
バリエーションとして金無垢もありますが、
こちらに関しては皆無と言っていいほど見つからない。
そういったこともあって金張りはある程度流通しているのかもしれません。

ロードマーベルはグランドセイコーの母体になったとされる当時の高級機種。
何となく雰囲気は近いものを感じますが、
よりヴィンテージらしい雰囲気という意味でも、
グランドセイコーよりも古いロードマーベルは趣があります。

この写真では分かりにくいですが文字盤や針が湾曲しており、
全体的に丸みのある印象がとても柔らか。
さらに裏蓋は「ハマグリ」のような丸みのある形をしており、
通称ハマグリケースとも呼ばれています。
こういったデザインが一層の雰囲気を醸し出していると言えます。

そして文字盤に直接ロゴを彫り込んだ通称「彫り文字盤」。
この時計の最大の特徴とも言えるディティールは、
海外のブランドはもちろん、
今となっては見かける機会がほとんどない特徴です。
細かいデザインやディティールの一つ一つが日本製らしいですね。

とりあえず今回は奇跡的に色違いが揃い、
その違いだけでも全くと言っていいほど雰囲気が変わる。
さらに言えば約60年前の時計でもメンテナンスをすればしっかり動く。
そういうところも良いなと思えてくるはず。

日本製の時計はイマイチ地味なイメージが付き纏いますが、
時計が好きな方であればその素晴らしさはもちろん、
時計に馴染みのない方でも何となく興味が湧いてくる、
そんな時計かなと思います。

そういえば今回は題名に「①」と書いてあるので次回もある予定ですが、
次のネタは全く考えていません(笑)
なのでかなり不定期になりますが何かあれば続編があるかも。