先月お預かりしていたオールドインターのクラスプ修理。
元々クラスプとブレスレットの結合部分の爪が折れ、
ピンを紛失していた状態だったもの。
今回は爪の金属盛りとピン入れを行い、
再び時計が使えるようにメンテナンスしました。
お客様は何軒ものお店に修理を当たったものの全て断られて諦めていたそう。
ピン抜けだけであればまだしも、
爪が折れている修理はほとんどの場合断られます。
理由は「技術が無い」から。
金属盛りは技術と同時に知識が必要となり、
金属を盛るときの温度を間違えたら直らないだけでなく、
元のパーツを破損させてしまう恐れがあります。
なので金属加工を専門にやっている職人さんにお願いします。
その職人さんに相談したら「余裕っス‼」とのことで、
ちゃんとバックルが閉められるように直りました!
こういった仕事も自分たちには比較的簡単な修理ですが、
一般的には修理ができないか物凄く高額。
なので諦めるしか無かったりしますが、
お客様からタイミングよくご相談頂けて良かったです。
でもお客様が「納得」してもらえる作業を行い以前に、
「自分たちが一番納得」できないと意味がありません。
とりあえずだったり適当な作業をしてもお客様には分からなかったり、
今後に何かあっても相談できなかったり言いにくかったりします。
なので自分たちの作業が常に「120%」でなければ、
仕事に対して納得ができないし相手に説明ができない。
良くも悪くも身の回りにそういう考えの人しかいないのも、
自分の環境が良かったりするのかもしれませんね。
一先ずはお客様へ納品ができ満足してもらえることでしょう。
早く到着すれば良いな。