飛行士の時計とフライトジャケット

飛行士の時計とフライトジャケット

ファッション好きの男性なら「レザー」と「ミリタリー」が嫌いな人は少ないはず。
先日購入した「イサムカタヤマバックラッシュ」「A-2」は何年も待ち焦がれた一着。





どちらかと言えばハード…いや、かなりハードで、
ミュージシャンやバイカーが好みそうな男臭いレザーが多いバックラッシュ。
でも何年かに1回はアメカジで代表されるフライトジャケットやミリタリージャケット、
モードな印象のテーラードジャケットを作ったりするので、
毎回展示会が楽しみだったりします。

しかし今回のようなフライトジャケットタイプは1シーズンで受注が終わることが多く、
継続して販売することがほとんどありませんでした。
なので悩んだ末、見送ったアイテムが次回は販売しないということも多々あり、
このA-2は何年もお店の方にお願いしまっくて登場した一着でもあります。
ただお願いしまっくて販売してもらえるわけではなく、
デザイナーの片山さんの意向によるものなので今回は偶然です。

ジャケットの詳しいスペックはブランドのサイトを見て頂くとして、
今回はフライトジャケットと「カルティエ・サントス」は、
組み合わせとしておかしくないですよって話です。




こちらはサントスガルベの初期モデルで1979年頃から販売が開始されますが、
サントスという時計自体は1904年に誕生。
サントスの歴史についてはもはや言うまでもないでしょう…
あ、書くと長くなるので調べたら出てきます(笑)

元祖「フライトウォッチ」と言えるサントス。
元々飛行士のサントス・デュモンさんがカルティエに依頼したサントスという時計は、
「世界初の腕時計」とされていますが、
同時にIWCやブライトリングと言った「飛行機」との関連が深いブランドの時計より、
先端を行く腕時計とも言えます。
機能がどうのこうのは今回は無しでお願いします!

サントスシリーズの最初期サントスデュモンは、
サントスガルベと少しデザインなどは異なりますが、
大まかなデザインはもちろんサントスの最大の特徴「ベゼルのネジ」は、
初期からの流れを汲むサントス「らしさ」でもありますね。
実はこのベゼルのデザインは文字盤のインデックスで時間が分かりにくいときに、
針とベゼルのネジの位置を見れば大体の時間が分かるというもの。
狭いコクピットの中で時間が分かるように考えられているようですね。

今回のテーマとしては時計の蘊蓄というより、
こういった時計と洋服の合わせ方の一つの提案なので、
男性的なフライトジャケットと少し女性的な雰囲気のあるサントスを合わせていると、
「ファッション通」というか「なんでこの合わせ方をしたのか?」と聞きたくなります。

もちろん時計や服をどのように身に着けようが人の勝手ですが、
知っていてそうしているのか?
知らずにそうしているのか?
そう言った部分で興味の矛先は変わるのかなと思います。
もし知っていて時計と洋服の「歴史」を考えながらコーディネートしている人がいたら、
ぜひぜひ色々と朝まで語り合いたいものですね(笑)

細かいことを言えば「飛行士」と「戦闘機乗り」は違うかもしれませんが、
共通点は「空を飛ぶ」ということ。
サントスという時計もフライトジャケットも飛行機を乗る人のために作られたアイテム。
ダイバーズウォッチなどもそうですが、
「人のため」に作られたアイテムは後世に残ることが多い。
人のためって大切ですね。

そう言えば奇しくも今夜の「土曜プレミアム」は大好きな「トップガン」。
新作の「トップガン・マーヴェリック」が延期続きでまだ公開されていませんが、
来年5月ついに公開されるのでしょうか?
今から楽しみで仕方がないので今回のブログは飛行機に纏わることにしてみました。

名作と共に今夜は楽しくなりそうです‼