良くも悪くもインターネットの普及で、
いつでもどこでも何でも買える時代となりました。
でもそれが「善意」のあるものとは限りません。
昨今ニュースになる「産地偽装」なんて当然やってはいけないことだし、
最低の一言に尽きると思いますが、
自分自身も気付かずにそういったことの被害に遭ったかもしれません。
でも今も無事元気に生きていられるから大きな影響はなかったと思うのですが、
同じように商売をしている身としては、
自分が扱うものは自分自身が「納得」できるものだけ売りたい。
だから日々勉強し知識や技術を蓄え努力しているつもりです。
それもあって時計に関しては販売するものはここから始まります。
先ずはネジやピンが外れるかどうかの確認のため全て外し、
各パーツをバラバラにして必要な修理を判断。
今回は外装の研磨を提携の職人さんにお願いし、
文字盤のダメージがあったので研磨が完了したらメーカーへ修理依頼を行う予定です。
万が一の奇跡が起きて綺麗な文字盤が手に入れば自社で修理しますが、
その可能性はこの時計の場合はかなり低い。
ムーヴメント自体はチェック前ですが回路不良でもストックがあるので問題ありません。
ヴィンテージ品ということもありますが時計は機械モノなので、
ここまでやってからがスタートとなります。
それでも売れるかどうかは分からないし、
お客様にとって納得していただけるかも分かりません。
でも第一に自分が納得しなければ意味はないし、
できることを最大限にやれないのであれば商売はやめた方が良い。
この時計もメンテナンスが完了してからどうなるか分かりませんが、
少なくとも世界中でこれ以上にないクォリティに仕上げます。
自分にとってもこれほど楽しみなことはありません‼