昨今、男性はもちろん女性にも人気の靴・ローファー。
今やファッションの定番中の定番アイテムの一つで、
持っていない人はいないと言っても過言ではないはず。
そんなローファーも様々な形があり、
コインローファー(ペニーローファー)、タッセルローファー、プレーンローファー…
今回は少し敬遠されるビットローファーについて。
金具の付いたローファーのことをビットローファーと言いますが、
その起源は1953年にグッチが発案したことから始まります。
ローファー自体は貴族のルームシューズから生まれたそうですが、
1900年代に入るころに靴としてローファーが使われるようになったとされますので、
ビットローファー自体は70年くらいと歴史は比較的浅いアイテムとなります。
最近では若い女性の方でもビットローファーを履いている方を見かけますが、
やはりこの金具がちょっと派手に見えたりするのか一昔前はあまり人気のないアイテムでした。
でも世代によってはマストアイテムとも言える靴の一つなので、
時代によって捉え方は様々と言えます。
個人的には「おじいちゃんが履いている靴」のイメージがありますが、
もちろんグッチのような有名ブランドのものではなく、
どこで買ってきたのか分からないようなものです(笑)
ビットローファーのデザインはまさに「王道のクラシック」なので、
ちょっと古臭く感じてしまうのはそういうところもあるのかもしれません。
値段もさることながらビットローファーと言えばグッチ、
グッチと言えばビットローファーと言えるくらいメジャーで憧れのあるアイテム。
この靴が履けるようになれば大人の階段を一段上がれた気がします。
昔の職場で女性の上司の方ですが、
いつもお洒落でカッコいい方がグッチのホースビットを履いていて、
「めちゃくちゃお気に入りでこれで3足目」というほど履きこなしている方が、
あまりにもカッコよく感じたことを思い出します。
その影響は間違いなく自分にとって大きく、
いつの日か欲しい靴の一つになったのはその時。
時は経ち10年近く悩みに悩んで手に入れましたが、
来週行われる広島のイベントの話があったのは偶然か必然か。
何となくイベントの時に見栄えのする靴だと思いますので、
来週はこれで行きたいと思います。
レザーソールは滑りやすいので半張りをしましたが、
現デザイナーのアレッサンドロ・ミケーレのアイコンをエンボスした遊び心のあるところも良い!
1か月近く待った甲斐がありました。
後は来週のイベントで靴磨きをお願いすれば完成かな?