先日、顧客様からお預かりしたオメガの古いクォーツコンステレーション。
かなり前に当店でオーバーホールしたのですが、
時間調整のやり方が分かりません(笑)
今回は電池交換のご依頼なのですが、
電池も少し特殊であまり需要の無い電池。
近所のホームセンター2軒を当たっても売っていなかったので材料屋から購入。
5個1セットなのですが他の4個は今後使うことはないでしょう(笑)
電池を交換してとりあえず動作はするものの時間調整の方法が分かりません。
古いクォーツ時計は一部操作方法が難解なものがあり、
今売られているクォーツ時計がどれほど優秀で便利なのかを実感します。
リューズサイドにリューズとプッシュボタン、
そして分かりにくいですがリューズの真ん中にもプッシュボタンがあります。
リューズを引くと短針の操作、下のプッシュボタンで日付の早送り、
リューズのプッシュボタンは秒針の停止…
長針の進め方が全く分からず何をやってもダメ。
よくある長押しでも全然反応しないので恐らく長針の操作はできないようです。
もし何かしらの故障であれば短針も操作できないはず…多分。
なので奥の手で…
長針が時刻に近づくまで電池を外しておきます。
残り2分で端子を締めて動かします。
後は秒針が停止できるので時報を見ながら時刻調整。
正直もう他のアイデアがないのでこうするしかありません。
とりあえず動作はしているので今回はこれで良しとします。
昔のクォーツは一部特殊な操作方法をするものあったり、
時々予想もできないような構造をしているものがあったり。
機械式以上に本当に様々な時計があるのもクォーツならでは。
でもこんなに色々なものを製造するくらいなら、
最初から操作も簡単で回路も手に入りやすいものを作ってくれたら良かったのに…
今ではこちらの回路は手に入りませんので、
回路不良を起こしたら修理不可となります。
できればこの手の時計はもう修理はしたくないな~(笑)