遂に念願が叶ってグランドセイコーの「幻」と呼ばれた44GSが2種入荷しました。
亀戸工場第一弾となるグランドセイコー。
まさに記念すべき「裏」ファーストモデル?(笑)
グランドセイコーは通常は諏訪工場での生産でしたが、
キングセイコーを製造する亀戸工場からも一部生産されていました。
何となく諏訪工場のグランドは柔らかな印象、
亀戸工場のグランドは尖った印象がするのは気のせいでしょうか?
今回は2本同時というのも珍しく、
ここ数か月どちらかが入荷してはすぐに嫁ぎを繰り返していましたが、
昨今のセイコーブームを考えると一時的なもので、
恐らく来年の今頃はどちらか片方もしくは両方とも手に入らない、
そんな状況になることが予想されます。
今も昔も皆さんが欲しがるのはステンレスモデル。
この顔を見れば一発でグランドセイコーと分かるデザインですが、
これが50年以上も昔から採用されているところがセイコーのカッコ良さ。
一貫してブレない姿勢を持ち時代に媚びない。
そんな「男前」な印象が持てるほど強い印象を与えます。
一方キャップゴールドはキングセイコークロノメーターとほぼ一緒。
型番、ケース、秒針などのディティール…
ステンレスモデルに比べて謎が多く、
この時計の生産された経緯は未だに不明なところが多い。
それだけミステリアスな時計ではありますが、
どこか「潔さ」すら感じるスッキリとしたデザインは非常に好印象。
現代の時計は本来の目的以外のところが注目されている気がしますが、
時計の本質は「時間を知る」ツールであり、
身に着ける人より出しゃばる様な存在であってはならない。
傍らで静かに時を刻むものであって欲しい。
特にビジネスマンにとっては必須アイテム。
スマートウォッチも実用的で良いのですが、
少し背伸びをした「カッコ付け」も時には必要。
それが日本最高峰で希少とされるものであれば、
嫌でも注目してしまう気がします。
本当に良いものほどメンテナンスをして永く使える。
末代に遺せるような時計となれば、
この2本は絶対的に外せない存在です。