こちらはキングセイコー1stなどに使われた尾錠ですが、
片方は当時モノのオリジナル、
片方はレプリカ。
見ただけで違いが分かりますか?
パッと見た感じは一緒に見えますが、
書体の微妙な違いや厚みの違いなど、
比べたら全然どころか全く違います。
こういった尾錠はベルト交換の際に交換されず、
そのまま廃棄されることが多かったそう。
今のように時計の付属品のことなんて当時の人は考えもしなかったから、
箱や保証書も一緒に捨てていたし、
また買おうと思えば買えていた。
しかし今となっては当時のパーツは本当に貴重なので、
単体でも高値で取引されることが多い。
それもあってレプリカが出回るようになったのですが、
良いのか悪いのか分かりませんが、
レプリカの方がフィット感が良く使いやすい(笑)
個人的には古い時計は尾錠が無いのが当たり前と思っているので、
オリジナルでもレプリカでもどちらでもいいし、
無ければ無いで構わないのですが、
拘る方はオリジナルがあった方が良いでしょうし、
レプリカでも付いていれば嬉しい人もいると思う。
ただ厄介なことにセイコーの尾錠は幅が15mm。
既製品のベルトでは取り付けが難しいから専用のベルトか、
ウチで扱うメーカーのものしか使えない。
何だかね~(笑)