今日は東京・築地事務所のため福岡の店舗の営業を終えて上京。
少し早めに出発したので御徒町で工具を買い入れ、
初日の「目的」を果たしてきました。
都内に住んでいた頃から気になっていたけど、
なかなか行くことの無かった「ドジョウ鍋」を食べに、
浅草の超老舗「駒形どぜう」へ行きました。
ここのお店は200年以上も続く浅草の超有名店。
大昔からドジョウを食べる習慣があったようで、
今でこそお店の数は少なくなったものの、
ドジョウを始め大好きなウナギやベコ(牛)鍋など、
昔ながらのお店が多く揃うのも東京、
特に下町ならでは。
これがノーマルの状態のどぜう鍋。
熱を加えた後のドジョウを薄い鉄鍋に曳き、
少し薄味の割り下で煮込みます。
スタンダードはここに山盛りのネギを乗せて萎びるまで煮込みますが、
江戸っ子は「ごぼう」を山盛り乗せてネギと一緒に煮込むそうで、
当然のことながら江戸っ子スタイルで頂きました。
味は割とあっさり。
ウナギほど香りや脂も強くなく臭みの無いイワシ?のような味わいです。
今回は定食にしたのでドジョウ汁と田楽、
漬物とご飯も一緒に付いてきますが、
久しぶりにクジラの刺身もお願いしました。
西日本では限られたところでしかクジラを食べられませんが、
関東では千葉県がクジラ漁が盛んなようで、
木更津に住んでいた頃に漁場の近くの鮮魚店で時々買って食べていました。
東京へ行ったのなら最新のお店へ行ってワイワイ楽しく写真を撮りながら~
なんていうのは若い子がやるので十分。
四十路のオッサンがそんなキャピキャピやってたら気持ちが悪い(笑)
オシャレなお店で有名シェフが作るお料理もそんな時代ではない。
脂っこいものや味の濃いものがあまり食べられなくなり、
お酒も本当に飲めなくなりつつありますが、
これからは老舗やそれぞれの土地に代々受け継がれる郷土料理のようなものから、
食事を通して「歴史を学ぶ」ことの方が大事なのかなと思います。
美味しいものは今までたくさん食べてきたけども、
その土地のことや歴史のことはほとんどと言っていいほど知らない。
食を通して自分の知識を高め学ぶことで、
自分の中での「見識」が一層深まるものだと思います。
念願だった浅草でのドジョウ鍋でしたが、
鍋を食べるのと同時に「江戸」のような雰囲気のお店なので、
机ではなく床に張られた「桜の木の板」に料理を出してもらえるのも粋でした。
こういった食べ方なども学ぶ良いきっかけとなりました。
ドジョウ鍋は思っていたよりもあっさりした味わいなので胃もたれしない。
食べた後は妙に元気になった気がしますので、
少し疲れた時に食べるのも良いかもしれません。