意外と知られていない”付属品”の話。
ヴィンテージウォッチの付属品には、
①純正箱
②純正ベルト
③保証書
などが、付属する場合があります。
更に、当店の一部のカルティエについては、
④メーカー修理明細書
⑤永久保証書
が付いているレアものもあります。
たまに、”付属品はありますか?”と聞かれることがあるので、
今回は”ヴィンテージウォッチの付属品”について、ご紹介したいと思います。
①の純正箱について…
中古品(2000年~)の場合は、状態の良い箱も付属している場合が多いのですが…
ヴィンテージやアンティークに関しては、あまりキレイなものはありません…。
時計の付属品として入ってきても、けっこうシミがあったりするので、
正直もらって嬉しい物ではありません(笑)
当店でも、状態の良い純正箱はサービスで付けていますが、
基本的には、永く使えるよう、当店のオリジナルの時計箱に入れてお渡ししています。
②の純正ベルトについて…
純正の革ベルトが付いている場合、大体が中古品です。
かなり裏面が汚れている場合が殆どなので、当店では、デッドストックでない限りは絶対に着けません。
当店の革ベルトは、イタリア製のモレラートと、日本のメーカーのカシスから、豊富なラインナップで
お好きなものをサービスで取付けしています。
金属製のブレスレットは、革ベルトに比べて耐久性も強く、洗浄・新品仕上げもできるので、
ヴィンテージでも、状態の良い当時のブレスレット付きであれば、今後もブレスレットは永く使えます。
③の保証書について
ヴィンテージウォッチにも、当時の保証書が付いているものがあります。
メーカーの保証は購入してから1~2年ほどなので、効力は当然ありません。
保証が切れてしまっていては、ただの紙っぺらなのですが、購入したお店の場所や月を見ていると、
へぇ~、新婚旅行のグアムで買ったのかな、とか(笑)、
パリのカルティエで購入されたものなんだ…フランス人が着けていたのかな、とか、
そんな情報は得ることが出来ます(笑)
ちなみに、当店では、商品全てに6カ月間の保証を付けています。
保証が切れた後もずっと、当店で責任をもってメンテナンスしますので、ご安心を。
ここからは、カルティエの商品について。
④のメーカー修理明細書について
名前の通り、カルティエにてコンプリートサービスを行った商品に付属します。
コンプリートサービスとは、機械を新品に入れ替えすることです。
これは、当店独自のサービスで、一部の時計はカルティエにて修理を行っております。
当店では、”メーカー修理済み”と記載しておりますが、
カルティエの発行した修理明細書が付属し、記載された日付から2年間、カルティエにて保証が受けられます。
他にも、パーツ交換が必要な場合は、
文字盤や針、リューズ、ガラスなどをカルティエにて交換している場合もあり、
修理明細書には、交換した旨が記載されています。
たまに、コンプリートサービスに、文字盤交換、針交換、ガラス交換をして販売していますが、
見た目も中身も、ヴィンテージなのに、バキバキの新品です。
⑤の、永久保証書について
稀に出てくる、幻の”永久保証書付き”
カルティエが、1980年代の一部のモデルのみに付けた特別な保証書で、
なんと、コンプリートサービスが永久に無料で受けられます。
現在は考えられない、当時のカルティエ独自のめちゃめちゃ太っ腹サービス(笑)
時計を購入すると必ず今後必要な修理代が、この永久保証書があれば心配無用です。
永久に使えるので、今後子供や孫にも受け継げる保証書。
この保証書が付く時計は滅多に出てこないので、意外と知らない方も多いはず。
その分、永久保証書無しに比べると時計の値段は高いですが、
今後の修理費の心配なく、永く愛用できる事は他には無い特権です。
こう見ると、色々な付属品が付いている方が良いじゃん!と思いがちですが、
箱や、当時の保証書(効力無し)については、無くても全然困りません。
むしろ、今使える保証やサービスの方が大事なので、
当店では、すぐに使える保証やサービス、安心感を一番大事にしています。
付属品にこだわるより、”今”受けられる保証や、サービスのほうがずっと意味があります。
以上、意外と知られていない”ヴィンテージウォッチの付属品”についてでした。
ヴィンテージウォッチ探しのご参考にしてみてくださいね。