これこそ「アンティーク時計」。
1950年製のオメガの時計。
スクエア型ケース、ピンクゴールド張り、スモールセコンド、全数字アップライト、手巻き…
自分の好みが全て集約された数少ない時計の一つ。
この時計を眺めていると顔がニマニマします(笑)
オメガというイメージは「生粋の時計ブランド」だった。
今は…正直〇サい。
かつてのオメガの良さは欠片も感じませんが、
1930年代~1980年代の幅広い年代で魅力を感じる時計ブランドはやっぱりオメガ。
一応お店的に1960年代以前はアンティーク時計と位置付けており、
どちらかと言えば1960年代以降のヴィンテージウォッチが多いのがウチのお店。
でもやっぱり時にはこういうのも取り扱っているのですが、
実はここだけの話…
この辺の年代の時計が好きな人は少なからずともいらっしゃるので、
買われる方は皆さんウチのサイトを逐一チェックしているんです。
なぜかって?
お値段が驚くほど〇いんです。
だから入荷したら真っ先に連絡くれる人たちがいるので、
実際に店頭で見たことがある人って少ないんです。
でも安心してください。
実際に店頭で置いてあることもあるので、
在庫が無いものを「入荷しました~」なんてことはしません(笑)
見るだけでも良ければ一声かけてくだされば、
お見せできるときもあるかも。
今回もおかげさまで早々にホールドとなりましたが個人的にもこの時計は欲しい‼
このカーブがかったケースのデザインは50年代前後の特徴。
金無垢のピンクゴールドであれば最高ですが、
そんなものが出てきたら30万円台で買えるかどうか。
文字盤はまぁまぁヤレていますが、
70年前の時計と考えればこのくらいがちょうど良い。
むしろもう少し痛んでいてもいいかも。
いや~見れば見るほど惚れ惚れするなぁ~。
しかもこの時計の何がスゴイって?
裏蓋を開けなきゃわからないのですが、
この年代のムーヴメントはケースに合わせて角型の機械が入っているんです。
その意味が分かる方は結構な時計通。
大半は丸いケースに収められている丸形ムーヴメントを四角いケースにも使うのですが、
この辺の年代はわざわざ四角いケースに角型ムーヴメントを制作するくらいコストをかける。
さらに文字盤はケースのカーブに合わせて湾曲させる。
こういった手間暇かけて採算など考えず本当に良いものを造る。
改めて時計職人さんってスゴイな~と感心しちゃいます。
消費的で商業的なものが溢れているからこそ、
こういった工芸製品の素晴らしさが身に染みてわかる。
逆に当時の人たちはどんな想いでこういった時計に触れていたのか興味が湧きます。
やっぱりいいと思っていたのか?
それとも当たり前と思ったのか?
そんなことを想像するのも時計の面白さかもしれませんね。
いや~この時計で一晩は呑めそうだわ(笑)