全数字文字盤の流通量の少なさ。

全数字文字盤の流通量の少なさ。

時計の顔とも言える「文字盤」。

この文字盤の印象が時計の印象を全て決めると言っても過言ではなく、

どの文字盤を選ぶかでオーナーの趣向も見えてきます。

 

 

個人的に好きな文字盤は全数字アップライトアラビアインデックスのもの。

ヴィンテージウォッチであればブランド問わず一番気になる文字盤のデザインです。

 

当店ではオメガやセイコーの取り扱いが多いのでたまたま今回はオメガですが、

仕入れの時もこの文字盤という時点で追っかけてしまう。

 

多分そこには理屈は無くただ単に「好き」が高じているだけで、

何故好きかを聞かれると少しだけ答えに戸惑う。

 

ただヴィンテージウォッチでは全数字の文字盤はアラビアでもローマでも流通量は多くなく、

大半はバーインデックスのもの。

 

その理由はピックアップにも書いている通り、

アラビア数字やローマ数字は地域によって馴染みが無い場合もあり、

世界中の誰でも時刻を読み取りやすいのがバーインデックスなので、

時計の多くはバーインデックスが主流となったと聞きます。

 

今の現行品であれば多種多様の製品からあらゆる文字盤のデザインが選べますが、

ヴィンテージウォッチは割と限られたデザインの中から選ぶようになります。

 

元々腕時計は万人が持つものではなく限られた人だけ。

そうなると特注品を除いてブランドが提案するものを自ずと身に着けることとなり、

今のような多様性のない時代ではベーシックなものが好まれる傾向にあると予想されます。

 

オメガで言えば約8割近くの製品がバーインデックス、

その他はプリントのローマインデックスや数字とバーインデックスの組み合わせ、

ごく一部プリントタイプのアラビアインデックスもありますが、

アップライトタイプのアラビアインデックスは多くありません。

 

理由は単純に生産コストの問題と思われ、

インデックスを立体的にするとなれば圧倒的にバーインデックスが向いており、

アラビア数字をメタルで造るのは手間が掛かる。

 

そこからインデックス表面の仕上げなども行っていたら、

コストがかかりすぎてしまうと思われます。

 

そんな理由も含め流通量の少なさを実感するアップライトアラビアのインデックス。

元々ラインナップも少ないことから見かける機会も多くなく、

そういった理由を並べていくと、

自分が好きな理由が見えてくるのかもしれません。

 

オメガ以外ではセイコーのスーパーやロードマーベルなども同じような文字盤のデザインだったり、

少しニッチなブランドだとスミスもアップライトアラビアのものを見かけますが、

時計のメンテナンスのことも考えるとオメガやセイコーの製品が少し安心。

 

あとは単純に万人受けのいいヴィンテージウォッチということもあり、

もし誰かからプレゼントしてもらえるなら、

アップライトアラビアの時計だと何だか嬉しい。

 

ただこれだけ好きだと書いてきた自分の時計には、

全数字アップライトアラビアの時計はありませんが…。

 


OMEGAの在庫を見る →