「腕時計」は誕生しておおよそ120年ほどとなり歴史の長さで言えば意外と短いもの。
誕生して現在まで数え切れないほど多くの時計ブランドや時計のデザインなどが生み出され、
現在は高級とされる腕時計を持つことが「ステータスシンボル」となりました。
かつては貴族の所有物だった腕時計も誰しもが所有できるようになった現在では、
成功者の証であったりファッションの一部へと変化。
今では腕時計でその人の趣味や嗜好が読み取ることができたりもして、
同じ傾向の時計を好む同士のコミュニティも誕生するほど。
個人的に腕時計に対して「こうあるべき」という想いや考えはありませんが、
自分が好むものはやはり「ヴィンテージウォッチ」。
そのヴィンテージウォッチも定義が非常に幅広い。
ただ自身が好きな時計の年代は1940年代から1970年代ごろのもので、
その年代で見られるディテールに魅せられた方も少なくないはず。

先日入荷したロレックス・オイスターのディテールを見て見ると、
針はアルファハンドと呼ばれるものでインデックスはクサビ形。
最近のロレックスなどと比べると明らかに「太い」という点。

大体1960年代半ば頃までこういったデザインの時計を比較的見ることができますが、
後に針やインデックスは細くてシャープなものへと変更されます。
それは時刻を読み取る際の視認性に長けているからとされて、
腕時計の進化の過程と言えます。

また本日入荷したオイスターパーペチュアルもドルフィン針と呼ばれる針が太いものと、
先端の尖ったクサビインデックスを組み合わせています。
さらに秒針はスチール針を採用しており、
ここにもヴィンテージらしいディテールを見受けることができます。
この針やインデックスの形状の違いが時計の印象を大きく左右するパーツであり、
時計の年代を特定することのできる箇所でもあります。

そして決め手としてプラスティック製のドーム型風防も外せないディテール。
ここがヴィンテージらしさを強く感じられるパーツです。
風防がドーム型となっている理由の一つに、
1950年代頃までムーヴメントや文字盤の表面と針が湾曲しており、
それに沿って風防を作成されていたことが挙げられます。
後に時計の構造が大きく変わり、
風防も針などと同じようにプラスティック製でもフラットなものへ変更され、
よりモダンな表情へと変わっていきますので、
風防の与える印象も意外と侮れません。

上に挙げたディテールは一部ではあるものの、
恐らく多くのヴィンテージウォッチファンも共通して好むディテールだと思います。
ここからさらにブランドの背景やモデルの誕生秘話などが加わって、
よりその時計の深みにハマっていくものだと思われますが、
ヴィンテージらしさを感じるディテールとしては、
インデックス、針、風防の持つインパクトは計り知れません。
実用性を考えなければロレックスのバブルバックやセミバブルバックなど、
ロレックスの自動巻き黎明期の製品も非常に魅力的ですが、
実用的に使って直すことも考えると1950年代半ばから1960年代前半までの期間は、
ロレックスの黄金期とも呼べる時代なのかもしれません。
時計を選ぶときにぜひ各パーツのディテールを見てみて、
自分にとって「これだ!」と思えるものを探してみてくださいね。