今回も築地出張の宿泊先は大好きな「日本橋人形町」。
江戸の風情漂う歴史が深く、
そして江戸っ子の多い城下町。
銀座や日本橋三越本店などの都会的な雰囲気から一遍、
高い建物がほとんどなく懐かしい空気感がある下町です。
江戸は火事が多いことがよく言われますが、
関東大震災や東京大空襲などの悲惨な出来事から見事に復興し今に至る。
そんな日本史を知っているからなのか、
日本橋界隈は来るたびに感慨深い気持ちになります。
感慨深いと言えば人形町の名店「玉ひで」の存在は自分にとって格別なもの。
20代前半の頃に初めて食べた「親子丼」発祥の名店。
当時勤めていた会社で常連さんから差し入れをもらい、
あまりの美味しさに感動したことを今も覚えています。
親子丼は自分でも作れるくらい簡単なもので専門店があることすら知らず。
当時1,000円くらいだと思うのですが、
たかが親子丼でそんな高い値段だなんて信じられませんでした。
でも食べたら納得。
とにかく美味しい。
本当にただただ美味しいのですが、
具材が「鶏肉」と「卵」の2つだけなのがそう思わせるのかもしれません。
親子丼と言えばここに玉ねぎとネギが入りそうで、
そこそこの金額なら色々な具材が入っていそうですが、
逆にこのシンプルさが美味しさを際立たせるのかもしれません。
ご飯は少し硬めなので具材との相性も絶妙です。
普段は行列のできる大人気店ですが、
今は店舗の改装中でテイクアウトのみ。
ちょうど人形町に到着したときに閉店間際だったので、
ギリギリ購入できて本当に良かった。
東京は本当に多くの名店がありますが、
それでも時代の波にのまれて多くが無くなりました。
今残っている名店と言われるお店は東京、
または日本の歴史そのものと言っても過言ではありません。
新しいものがどんどん出てきますが、
歴史のあるお店も大切にしていきたいですね。
今度また人形町に来たら買いに行こう!