本日入荷した「カルティエ・パシャC35」は人気の前期型。
シンプルなデザインをした文字盤にカレンダーのサイクロップスレンズが付き、
さらにインデックスの夜光はトリチウムを使用した「ネオヴィンテージ」モデル。
各ブランド時計の価格高騰などもあり本質的な時計の魅力は見直されている昨今、
本来の時計の在り方を考えた時にこれほど最適なものは多くありません。
実用性を考えて防水性能を持たせたパシャはカルティエ初の防水時計とされ、
1940年代頃に一度登場しますがその後ジェラルド・ジェンタによってリデザイン。
より堅牢性を増して「ビーチサイドウォッチ」のコンセプトで一世を風靡。
カルティエの時計が今のように人気があるのは、
間違いなくパシャの存在が大きかったはず。
多くのバリエーションを有したこともあり、
女性を中心に爆発的なヒットとなったことはご存知の方も多いはず。
一度シリーズの生産終了もありましたが2020年に復刻。
かなりラグジュアリーなデザインとなったことから旧モデルへの注目が集まりました。
その中でも初期型のシンプルなものは枯渇するほどの人気ぶり。
やはり高い実用性に加え完成されたデザインを持ち、
装いやシーンを選ばず使える万能さも再評価されているのだと思います。
自身でも使ってみてこれほど使いやすい時計はなく、
今までの時計の中でトップ3に入ると思えるほど魅力を感じています。
そして何よりは時計の価格高騰の中でも手の届きやすいプライス。
実用性なども考えると40万円台以上でも良いような気がしますが、
ある程度の流通量から30万円を切る価格で買える時計では、
間違いなく一番の存在だと思います。
ただ気を付けていただきたいのは流通量の多さゆえ、
メンテナンスをされていない個体が本当に多く、
それが原因で各所のネジが外せない個体が多い。
それもあり値段だけで判断するのは非常に危険です。
今回の個体はメンテナンスの際にゼンマイも交換し、
条件としては自信を持ってお勧めできるアイテムです。
時計をいくつも買うことも素晴らしいですが、
長い目で見て本当に愛用できるものを1本選ぶのであれば、
このパシャは最もお勧めしたい時計です。